2019年夏以降、値下がりトレンドが2度発生したため、この1年の値動きは値下がりという印象が強かったのですが、2020年7月頃から、そういった状況が変わりつつあるように感じます。
特にこの1ヶ月では、2019年上半期水準を更新といったモデルが多々出てきている様子があります。
とはいえ、そういった動きになっているのは、ロレックスの6桁世代が中心で、パテックフィリップなどその他ブランドに関しては、2019年上半期水準を超えたといった現象はあまり見かけない状況です。
けれども、このオーデマピゲのロイヤルオークに関しては、6桁ロレックスの一部モデルと同じような動きをしている様子があります。
現在、15300ST.OO.1220ST.01は約249万円というボトム価格なのですが、これは2019年8月水準よりも12万円程度の値上がり状態。
2019年8月といえば、一部モデルでは値下がりとなっていた時期でありますが、この15300STに関しては、「2018年7月と比べて50万円以上の上昇」というようになかなかな上昇をしていたのです。
ですから、2019年8月水準は15300ST.OO.1220ST.01としてはかなり“高いほう”の水準であるため、それを10万円以上上回っている現在水準はなかなか凄いといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値 |
2020年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15300ST.OO.1220ST.01 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥2,376,000 | ¥2,499,000 | 123,000 | 105.18% |
15300STは2005年にデビューしたロイヤルオークの3針モデルですが、2012年にはケースサイズが大きくなった15400STにバトンタッチされています。
15300STと15400STは、ケース経が変わったことが主な変更点だといえ、両方まとめて1つの世代と思ったほうが分かりやすいでしょう。
とはいえ、相場については2019年頃から15400STのほうが数十万円高いという様子になっており、それは今でも変わりないようです。
ちなみに、15400STの相場として記事で主に追ってきたのは、銀文字盤の15400ST.OO.1220ST.02ですが、現在売り出しがない状況となっており、その現在相場は把握できない状況です。
ただ、青文字盤の15400ST.OO.1220ST.03については2020年1月水準を30万円ほど上回っている状況のため、やはり近代的なロイヤルオークの3針モデルは全体的に値上がりしているように感じます。
3針ロイヤルオークは、2018年から値動きが活発になった傾向がありますが、2020年の動きについては、ノーチラスよりも先に動いているというのが興味深いポイントだと思います。