2005年前後という時期を境目に、ロレックスは順次6桁世代になったといえますが、今の時代のモデルチェンジもまた、1つ世代が変わったといえるような変化となっているように感じます。
さて、今回お伝えするのは5桁世代のデイトジャストですが、デイトジャストは2004年の116233をもって6桁世代に移行したといえます。ただその後、2009年にデイトジャスト2が登場。そしてそれは、後にデイトジャスト41となっています。
デイトジャスト41世代として最初に出たのは、2016年登場の126333ですが、それに搭載されたキャリバー3235は、先日登場した新しいサブマリーナデイトにも搭載。新世代のムーブメントとして、多くのモデルがこれに置き換わっています。
そのようなモデルチェンジの変遷によって、特にデイトジャストは「5桁の後」が分かりづらい状況となっているわけです。
6桁世代の先駆けとしてデビューしたのが2004年登場の116233ですが、2009年にはデイトジャスト2の116333が登場。そして、2016年には新ムーブメントへの変更に伴い、126233、126333となったわけです。
デイトジャスト2を意識しないと分かりやすいのですが、デイトジャストは2004年と2016年に世代が変わったといえるわけで、5桁時代は「2世代前」ということになるでしょう。
そういったことは、これまで把握しづらい印象もあったわけですが、今回サブマリーナが新世代になったことにより、「5桁⇒6桁⇒126世代」というように変化したことが分かりやすくなった印象があります。
さて、今回出たサブマリーナといえば、5桁時代の配色ルールに戻った印象がありますが、それ以外にも5桁要素の復活は近年のモデルチェンジで見かける印象です。
最も強いインパクトだった5桁時代要素の復活こそ、GMTマスター2の126710BLNRですが、「SS青赤とジュビリーブレスレット」は逆に新しい印象にもなっているほどです。
そのため、126世代においては「5桁世代」への原点回帰といった特徴があると感じるのですが、実はまだ復活していない要素があります。
今回取り上げるのは、比較的マニアックな復活していない要素でありますが、それこそがデイトジャストの「エンジンターンドベゼル」です。
エンジンターンドといえば、同じデイトジャストでもサンダーバードの印象がありますが、この16220のエンジンターンドベゼルは、フルーテッドベゼルのSS版といった印象。
フルーテッドベゼルの場合、基本的にWGかYGとなるのですが、それと同じような見た目で実はSSというのがこの16220の面白さだと感じます。
5連ジュビリーブレスレットが装着されたデイトジャストといえば、WGベゼルが基本という印象がありますが、実はジュビリー+フルーテッドな見た目でもステンレスというのがこの16220の意外性なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値 |
2020年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトジャスト 銀文字盤(バー) ジュビリーブレスレット 16220 |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥378,000 | ¥428,000 | 50,000 | 113.23% |
エンジンターンドベゼル+ジュビリーのSSデイトジャストといえば、4桁世代に多い印象ですが、この16220という存在が5桁世代まであったのです。
興味深いのは、比較的新しい年式の16220が、中古市場に多い印象で、前回紹介したのはP番、今回の記事の個体はY番というように、いずれも2000年代の製造であります。
なお、この16220、この3年できちんと値動きしており、2017年8月時点では30万円台後半だったのが、今では40万円台前半となっています。
値動きした額は5万円ですが、5桁世代のマニアックなデイトジャストの印象からすると「きちんと動いた」という印象になるでしょう。