2016年に現行エアキングが登場してから、早くも4年以上の月日が経過しましたが、気づけば「エアキング」に対するイメージがスポーツ系となっていることに驚きます。
かつて「エアキング」に対して想像したイメージは、5桁世代の14000、14000Mだったのですが、今見ると「これもエアキングだったのか」というような印象になるのが不思議だと個人的に思うのです。
現行エアキング116900と、5桁世代14000Mとの間には、6桁世代の114200などがありましたが、この6桁世代が「それまでのエアキングからすると“らしくない”要素」を含んでいたといえます。
例えば、114234Gはその格好の事例だといえるのですが、『WGベゼルにダイヤ文字盤』という内容なのです。
116900含め、エアキングには「貴金属が含まれない」という印象があります。また、114234が現行だった時代を含め、エアキングはエントリークラスというキャラクターだったわけですから、“WG”、“ダイヤ”といった要素はご法度だったといえるでしょう。
今年2020年のモデルチェンジで、サブマリーナの文字盤が「青サブ」を除いて黒文字盤となるなど、5桁世代の配色ルールに原点回帰する印象がありますが、そういったことによって6桁世代に採用されていた要素がやはり“異例”だったといえるのではないでしょうか。
そうなると、逆にレア感も感じるわけですが、デビュー当初に違和感を感じた部分も正しかったともいえるわけで、今回のモデルチェンジによって気づくことが多々あったと個人的に思っています。
今回取り上げるのは、5桁世代のエアキング14000青文字盤ですが、この超オーソドックスなエントリーモデルを改めて見ると「やはり良い」と感じるのです。
6桁世代の特異な要素も、今となってはレアで魅力的ですが、この14000青文字盤のシンプルな美しさは、今年登場したオイスターパーペチュアルとは異なる方向性であるため、ある意味新鮮に感じる部分があるかといえます。
この時計、記事で取り上げるのは3年ぶりとなってしまったのですが、この間どういった値動きをしていたかというとしっかり値上がりしていた様子となっています。
2017年8月時点では約28万円だったのが、現在では約33万円。2017年の段階でも20万円台で購入可能だったのが、今では30万円以上という水準になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値 |
2020年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エアキング 青文字盤(アラビア) 14000 |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥286,000 | ¥338,000 | 52,000 | 118.18% |
この14000、筆者は2016年頃積極的にチェックしていたのですが、当時の水準は23万円前後といった感覚でした。
それが2017年8月に約28万円となったため、その段階としては「20万円台前半⇒後半」という動きになったことがインパクトあるように感じました。
また、腕時計ブームと言われた2000年頃の新品実勢価格(2社平均値)は約24万円だったため、2017年時点で「過去の新品よりも、その後の中古相場のほうが高い」となっていたのです。
そして今では約33万円。更に値動きしたことになります。