腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

30万円以上という水準、エアキング青文字盤14000

2020年9月4日更新
ロレックスのエアキング14000について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年8月の安値と2020年9月の安値を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は¥52,000だった。

エアキング 青文字盤(アラビア) 14000についての考察(2020年9月)

2016年に現行エアキングが登場してから、早くも4年以上の月日が経過しましたが、気づけば「エアキング」に対するイメージがスポーツ系となっていることに驚きます。

かつて「エアキング」に対して想像したイメージは、5桁世代の1400014000Mだったのですが、今見ると「これもエアキングだったのか」というような印象になるのが不思議だと個人的に思うのです。

現行エアキング116900と、5桁世代14000Mとの間には、6桁世代の114200などがありましたが、この6桁世代が「それまでのエアキングからすると“らしくない”要素」を含んでいたといえます。

例えば、114234Gはその格好の事例だといえるのですが、『WGベゼルにダイヤ文字盤』という内容なのです。

116900含め、エアキングには「貴金属が含まれない」という印象があります。また、114234が現行だった時代を含め、エアキングエントリークラスというキャラクターだったわけですから、“WG”、“ダイヤ”といった要素はご法度だったといえるでしょう。

今年2020年のモデルチェンジで、サブマリーナの文字盤が「青サブ」を除いて黒文字盤となるなど、5桁世代の配色ルールに原点回帰する印象がありますが、そういったことによって6桁世代に採用されていた要素がやはり“異例”だったといえるのではないでしょうか。

そうなると、逆にレア感も感じるわけですが、デビュー当初に違和感を感じた部分も正しかったともいえるわけで、今回のモデルチェンジによって気づくことが多々あったと個人的に思っています。

今回取り上げるのは、5桁世代のエアキング14000青文字盤ですが、この超オーソドックスなエントリーモデルを改めて見ると「やはり良い」と感じるのです。

6桁世代の特異な要素も、今となってはレアで魅力的ですが、この14000青文字盤のシンプルな美しさは、今年登場したオイスターパーペチュアルとは異なる方向性であるため、ある意味新鮮に感じる部分があるかといえます。

この時計、記事で取り上げるのは3年ぶりとなってしまったのですが、この間どういった値動きをしていたかというとしっかり値上がりしていた様子となっています。

2017年8月時点では約28万円だったのが、現在では約33万円。2017年の段階でも20万円台で購入可能だったのが、今では30万円以上という水準になっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
ロレックス ROLEX エアキング 14000 P番 メンズ 腕時計 ブルー 文字盤 オートマ 自動巻き ウォッチ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年8月
の安値
2020年9月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エアキング
青文字盤(アラビア)
14000
中古 3年
1ヶ月
¥286,000 ¥338,000 52,000 118.18%

この14000、筆者は2016年頃積極的にチェックしていたのですが、当時の水準は23万円前後といった感覚でした。

それが2017年8月に約28万円となったため、その段階としては「20万円台前半⇒後半」という動きになったことがインパクトあるように感じました。

また、腕時計ブームと言われた2000年頃の新品実勢価格(2社平均値)は約24万円だったため、2017年時点で「過去の新品よりも、その後の中古相場のほうが高い」となっていたのです。

そして今では約33万円。更に値動きしたことになります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。