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現在相場考察

K18の魅力、タグホイヤー6000 WH514

2020年9月10日更新
タグホイヤーの6000WH514について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年8月の安値と2020年9月の安値を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は¥300,000だった。

6000 ブレスレット 白文字盤 WH514についての考察(2020年9月)

90年代タグホイヤーといえば、今と異なるキャラクターが逆に新鮮にも見え、その独特な佇まいが「ツボ」だといえます。

そして、今やそれら90年代タグホイヤーは、おおよそ10万円以下という中古水準。また、その多くが5万円前後といった価格帯で購入可能なため、サブ時計といった感覚で気軽に楽しめるわけです。

そんな90年代タグホイヤーですが、実はK18モデルの価格帯はかなり異なります。

「SSが安い、YGはそれなりに高い」といえばブルガリスクーバなどが思い浮かびますが、タグホイヤーのK18モデルは、それよりも更にK18が高いという傾向があります。

例えばスクーバの場合、SSラバーベルトが10万円前後だったなら、YGラバーベルトは50万円以上という水準。5倍といったところだといえます。

それに対して、タグホイヤーの6000は、程度の良いSSが5万円前後で購入可能なのに対し、YGとなると100万円以上という水準になるわけで、SSとYGが20倍程度異なる価格帯なのです。

さて、この時代のタグホイヤーといえば、「YGな見た目だけど、実はメッキ」という製品も少なくありません。そういったモデルはS/elなどに多い印象ですが、それら価格帯はもちろん高くありません。

本物のK18となると高くなるわけですが、90年代タグホイヤーにおいて、K18が用意されていたのは、上級モデルの6000ぐらい。また、6000といってもYG需要がロレックスほど高くなかったため、その中古流通量は多くないのです。

こういったことはオメガにもいえることですが、タグホイヤーのK18はオメガよりも更に少ない印象があります。

そのような希少性からなのか、以前からK18の90年代タグホイヤーは高い価格帯に位置しており、それは今でも変わることがない様子です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年8月
の安値
2020年9月
の安値
変動額 残価率
タグホイヤー
6000
ブレスレット
白文字盤
WH514
中古 3年
1ヶ月
¥898,000 ¥1,198,000 300,000 133.41%

現在、K18ブレスレットの6000、WH514約119万円という中古水準ですが、これは2017年8月水準に対して30万円の値上がり状態です。

SSの場合、2017年8月との比較でこういった値動きは起きていないため、やはりK18の90年代タグホイヤーは何かと強い印象になります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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