90年代タグホイヤーといえば、今と異なるキャラクターが逆に新鮮にも見え、その独特な佇まいが「ツボ」だといえます。
そして、今やそれら90年代タグホイヤーは、おおよそ10万円以下という中古水準。また、その多くが5万円前後といった価格帯で購入可能なため、サブ時計といった感覚で気軽に楽しめるわけです。
そんな90年代タグホイヤーですが、実はK18モデルの価格帯はかなり異なります。
「SSが安い、YGはそれなりに高い」といえばブルガリのスクーバなどが思い浮かびますが、タグホイヤーのK18モデルは、それよりも更にK18が高いという傾向があります。
例えばスクーバの場合、SSラバーベルトが10万円前後だったなら、YGラバーベルトは50万円以上という水準。5倍といったところだといえます。
それに対して、タグホイヤーの6000は、程度の良いSSが5万円前後で購入可能なのに対し、YGとなると100万円以上という水準になるわけで、SSとYGが20倍程度異なる価格帯なのです。
さて、この時代のタグホイヤーといえば、「YGな見た目だけど、実はメッキ」という製品も少なくありません。そういったモデルはS/elなどに多い印象ですが、それら価格帯はもちろん高くありません。
本物のK18となると高くなるわけですが、90年代タグホイヤーにおいて、K18が用意されていたのは、上級モデルの6000ぐらい。また、6000といってもYG需要がロレックスほど高くなかったため、その中古流通量は多くないのです。
こういったことはオメガにもいえることですが、タグホイヤーのK18はオメガよりも更に少ない印象があります。
そのような希少性からなのか、以前からK18の90年代タグホイヤーは高い価格帯に位置しており、それは今でも変わることがない様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年8月 の安値 |
2020年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
タグホイヤー
6000 ブレスレット 白文字盤 WH514 |
中古 | 3年 1ヶ月 |
¥898,000 | ¥1,198,000 | 300,000 | 133.41% |
現在、K18ブレスレットの6000、WH514は約119万円という中古水準ですが、これは2017年8月水準に対して30万円の値上がり状態です。
SSの場合、2017年8月との比較でこういった値動きは起きていないため、やはりK18の90年代タグホイヤーは何かと強い印象になります。