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現在相場考察

お宝探しのような感覚だった、デイトジャスト116203Gコンピュータ文字盤

2020年9月11日更新
ロレックスのデイトジャスト116203Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年8月の安値と2020年9月の安値を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は¥143,120だった。

デイトジャスト コンピュータ文字盤 116203Gについての考察(2020年9月)

デイトジャストといえば、オーソドックスなモデルという印象があり、中古相場もそれほど高くない印象があるかもしれません。

実際、5桁世代の場合、スポーツ系は安くとも現在50万円以上でないと購入できない一方、デイトジャストであれば30万円台後半で入手可能です。

そういった価格序列は6桁など他の世代でも同様だといえるため、やはり高くないという印象になります。

しかしながら、特殊な文字盤となるとその限りではなく、尖ったデザインの文字盤は特に高いといえます。

オニキスやシェルなど、天然素材の文字盤が高いのは当たり前ともいえますが、グラデーションやコンピュータなど、特殊なデザインの文字盤も高い傾向があるわけです。

そういった傾向は特に5桁で顕著だといえるのですが、文字盤ラインナップが多いため、“実はお得”となっている存在が、探せば見つかる場合があります。

そのようなことをお伝えしたのは、2017年8月ですが、その際116203Gがそのポジションとなっていました。

当時、116203Gコンピュータ文字盤と通常文字盤との価格差を見ると、同じく“コンピュータ対通常文字盤”という比較で、その差が5桁よりも小さいと感じたのです。

ですから、6桁の116203Gにおいて「コンピュータ文字盤」としての付加価値が弱かったため、お得感があるといえたわけです。

さて、それから3年が経過したわけですが、今116203Gコンピュータ文字盤の水準がどうなっているかというと、約99万円という水準。この3年1ヶ月で約14万円の値上がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年8月
の安値
2020年9月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
コンピュータ文字盤
116203G
中古 3年
1ヶ月
¥848,880 ¥992,000 143,120 116.86%

2017年8月時点では、通常文字盤との価格差が20万円以下といったところだった116203Gコンピュータ文字盤ですが、今ではどのような差となっているのでしょう。

現在、通常文字盤の116203約69万円という水準ですから、通常文字盤と116203Gコンピュータ文字盤との価格差は実に30万円程度となるわけで、2017年8月よりも差が広がっているのです。

このようなことから、2017年8月の指摘は正しかったいえるわけですが、デイトジャストのように、尖った文字盤が多い場合、稀にお得感がある価格序列となっている存在があるわけです。

お宝さがしのような感覚で探せば、もしかしたらお得感のある存在が見つかるかもしれないという事例だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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