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現在相場考察

2月水準よりも上昇、アクアノート5165A

2020年9月16日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年2月の安値と2020年9月の安値を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥160,000だった。

アクアノート 5165Aについての考察(2020年9月)

ここ1年ぐらいの間に「希少」という認識が高まったアクアノート5165A

これは、第2世代の小さいほうのメンズサイズですが、サイズ的には「ラージ」であります。

第1世代にも、2つのメンズサイズがありましたが、「ラージ」と「ミディアム」だったのに対し、第2世代では「エクストララージ」と「ラージ」となったのです。

また、第1世代の場合、ラージ、ミディアム両サイズにブレスレットモデルがありましたが、第2世代ではエクストララージのみにブレスレットが設定。その結果、ラージサイズのキャラクターが弱くなり、いつしか生産終了となりました。

第一世代の時代からアクアノートを知る方にとって、2つのメンズサイズがあるということは知られていますが、ここ5年ぐらいのあいだにアクアノートに興味を持ったという方にとっては、アクアノートのメンズサイズは5167のみという印象があるかもしれません。

ですから、実は5165Aという存在があるというのは「意外」な印象となるかもしれませんが、必ずしもそういった意外性が今のような評価につながったわけではないといえます。

なぜなら、つい3年ほど前まで、5165A「あまり高くないアクアノートという印象があり、第2世代のメンズサイズとては最も安価に購入可能という価格帯となっていました。

それが、いつからか数が中古売出し数が減り、徐々に購入難易度が高くなっていったのです。

また、そのようなこととは別に、以前よりもラバーベルト人気が高くなったということも5165Aが高くなった理由としてあるでしょう。

つまり、3年前の段階では、ラバーベルト人気が低く、レアという認識もなかったため評価されていなかったといえます。

そんな5165Aですが、2020年2月にはその中古水準が422万円という水準にまで達します。

これは、当時の5167/1Aよりも高い水準であり、はっきり「レアモデル」として評価されていたといえます。

そんな5165Aですが、今でも上昇傾向となっており、2月から7ヶ月経った現在水準は438万円。この間、ノーチラス5711/1A青文字盤などは「白文字盤よりも安い序列になった」というような異変が起きた一方、5165A順調に値上がりしているわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ PATEK PHILIPPE アクアノート 5165A-001 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年2月
の安値
2020年9月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5165A
中古 0年
7ヶ月
¥4,220,000 ¥4,380,000 160,000 103.79%

つい2、3年前の印象だと5165Aに対するレア感を感じることはなかったといえますが、現在ではすっかりレアモデルに変化しているのが面白いといえます。

ただこの5165A、一見しただけでは5167Aとの差を感じづらく、ノーチラス5800/1Aのような「2ピース構造がレア」といった特徴もありません。

ですから、5165Aという型番それ自体が最もレア感を感じさせるポイントともいえるのですが、そうであるにも関わらず、第2世代アクアノートの3針モデルの中で最も高い価格序列となったのは、ラバーベルト人気が高まったということが大きいように思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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