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現在相場考察

WG青文字盤は400万円台に到達、サブマリーナ116619LB

2020年9月19日更新
ロレックスのサブマリーナー116619LBについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年8月の安値と2020年9月の安値を比較し現在相場を考察。この0年1ヶ月での変動は¥547,800だった。

サブマリーナ 116619LBについての考察(2020年9月)

2008年に6桁サブマリーナとして初登場した116619LB。デビュー当初は「サブマリーナ初のWG」ということもあり、高い注目度となっていました。

その時期といえば、WG人気が高い時代ということもあり、まさに116619LBは「最も偉いサブマリーナ」といった感覚。人気度と価格帯の高さから憧れの1本だったといえます。

しかしながら、2010年代半ばになるとWGの人気度は低下。YGよりも安い価格序列となるなど、2000年代では考えられない事態となったのです。

そういったトレンドの変化は、この116619LBも無視することはできなかったようで、デビュー時の印象からすると、人気は落ち着いたように感じられました。

2017年12月には、YGの116618LBよりも安い中古水準となっていたわけですが、これは以前の常識では考えられない価格序列だといえます。

そのため、116619LBあまり優秀な値動きでないと思ってしまうところなのですが、実はずっと順調に値上がりするという状態が続いています。

初めて116619LBを記事で取り上げたのは2016年11月のことですが、それから1度も値下がりをお伝えすることがありません。

とはいえ、大きく変動するというわけでもなく、2016年11月に250万円という水準だったのが、2018年10月でも298万円というように、長らく200万円台を抜け出すことがなかったのです。

2016年⇒2018年という時代では、大きな変動となっていたモデルが多かっただけに、116619LBの動きはそこまで目立たないという印象だったといえます。

そんな116619LBですが、2019年6月には309万円という中古ボトム価格となり、ようやく300万円台に到達。

2019年6月といえば、まさに多くの時計が値上がりしていた時代ですが、その後の下落トレンド時にも値下がりすることはなく、ずっと上昇した経緯があります。

そして、今年8月には352万円という水準まで上昇したのですが、2019年までの値動きと比較して、動くスピードが早くなったと感じました。

116619LBがそのような値動きをしてから、まだ1ヶ月しか経過していないのですが、なぜ記事化しているかというと、かなり大きく派手に動いたからです。

この1ヶ月といえば、サブマリーナの世代交代がありましたが、今回のモデルチェンジによって、青サブ以外は黒文字盤というルールに変更。これは5桁時代と同じ法則に戻ったわけですが、その結果、生産終了となった6桁世代が大きく値上がりするという状況となっています。

116619LBはどうかというと、現在ボトム価格がなんと約406万円という水準。8月から1ヶ月で値動きした額は約54万円となるわけですが、変動額の大きさだけでなく「400万円台」というステージになったことに驚きます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年8月
の安値
2020年9月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
116619LB
中古 0年
1ヶ月
¥3,520,000 ¥4,067,800 547,800 115.56%

先のように、この116619LB200万円台を抜け出すまでに3年近い時間を要しましたが、今では400万円台という水準になっているのです。

300万円台となったのは、2019年6月ですから、『300万円台⇒400万円台』という価格ステージの変化は1年3ヶ月にまで縮まったといえます。

さて、この116619LBは派手に値上がりしたわけですが、そうなると気になるのがYGの116618LBとの価格差。

116619LBといえば、これまで「優秀な動き」をしていると感じられても、実はYGの1166118LBと差がないということも珍しくなく、WGとYGは連動するかのような動きをする傾向があるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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