97年頃にデビューしたダイナミックは、現行当時オメガの廉価モデルという役割で売られていました。
そのため、中古市場でも安価となっており、2015年頃においては、ブレスレットのクロノグラフでも10万円以下が当たり前という感覚があったといえます。
この世代のダイナミックはシンプルなラインナップ。基本的には、
という違いとなっており、「クロノグラフ+ブレスレット」が最も高い組み合わせとなります。
ちなみに、限定モデルも出されており、それに当たる5241.51は、今も昔も頭抜きん出て高い価格帯となっています。
とはいえ、通常モデルのほうも、ここ5年ではじわじわと変化してきており、現在では3針もクロノグラフも10万円以下では基本的に手に入らないという印象があります。
3針ブレスレットが10万円以上のボトム価格となったことが確認できたのは2019年12月のことですが、クロノグラフについては、2018年の段階で15万円程度となっていました。
クロノグラフ+ブレスレットの5240.50は、2018年8月に15.8万円という水準だったのですが、その時点までそれなりに値動きする傾向があったといえます。けれども、その後はあまり大きな変動とはなっておらず、気づけば記事でお伝えするのも2年ぶりとなってしまいました。
では、現在5240.50はどういった水準なのかというと、約15.9万円というボトム価格。やはり今でも変動しない傾向が様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年8月 の安値 |
2020年9月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
ダイナミック 5240.50 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥158,000 | ¥159,500 | 1,500 | 100.95% |
ただこの5240.50、2018年と現在とのボトム価格を比べると大きな変動となっていないように感じますが、他の個体の価格帯を見ると2018年よりも高くなっている印象があります。
ですから、ボトム価格としてはあまり変化がないものの、平均値という観点では2018年よりも高くなっているといえるかもしれません。
とはいえ、分かりやすく値動きするモデルの場合、ボトム価格が高くなるという傾向があるといえるため、5240.50は変動していないと捉えたほうが分かりやすいでしょう。