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現在相場考察

この2年ほどの動き、ダイナミック 5240.50

2020年10月2日更新
オメガのダイナミック5240.50について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年8月の安値と2020年9月の安値を比較し現在相場を考察。この2年1ヶ月での変動は0万1500円の値上がりだった。

ダイナミック 5240.50についての考察(2020年9月)

97年頃にデビューしたダイナミックは、現行当時オメガの廉価モデルという役割で売られていました。

そのため、中古市場でも安価となっており、2015年頃においては、ブレスレットのクロノグラフでも10万円以下が当たり前という感覚があったといえます。

この世代のダイナミックはシンプルなラインナップ。基本的には、

  • 革ベルト/ブレスレット
  • 3針/クロノグラフ
  • という違いとなっており、「クロノグラフ+ブレスレット」が最も高い組み合わせとなります。

    ちなみに、限定モデルも出されており、それに当たる5241.51は、今も昔も頭抜きん出て高い価格帯となっています。

    とはいえ、通常モデルのほうも、ここ5年ではじわじわと変化してきており、現在では3針もクロノグラフも10万円以下では基本的に手に入らないという印象があります。

    3針ブレスレットが10万円以上のボトム価格となったことが確認できたのは2019年12月のことですが、クロノグラフについては、2018年の段階で15万円程度となっていました。

    クロノグラフ+ブレスレットの5240.50は、2018年8月に15.8万円という水準だったのですが、その時点までそれなりに値動きする傾向があったといえます。けれども、その後はあまり大きな変動とはなっておらず、気づけば記事でお伝えするのも2年ぶりとなってしまいました。

    では、現在5240.50はどういった水準なのかというと、約15.9万円というボトム価格。やはり今でも変動しない傾向が様子です。

    本記事で参考とした中古腕時計

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    ダイナミック 5240.50

    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2018年8月
    の安値
    2020年9月
    の安値
    変動額 残価率
    オメガ
    ダイナミック
    5240.50
    中古 2年
    1ヶ月
    ¥158,000 ¥159,500 1,500 100.95%

    ただこの5240.50、2018年と現在とのボトム価格を比べると大きな変動となっていないように感じますが、他の個体の価格帯を見ると2018年よりも高くなっている印象があります。

    ですから、ボトム価格としてはあまり変化がないものの、平均値という観点では2018年よりも高くなっているといえるかもしれません。

    とはいえ、分かりやすく値動きするモデルの場合、ボトム価格が高くなるという傾向があるといえるため、5240.50は変動していないと捉えたほうが分かりやすいでしょう。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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