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現在相場考察

さすが青文字盤という動き、ロイヤルオーク15400ST.OO.1220ST.03

2020年10月6日更新
オーデマピゲのロイヤルオーク15400ST.OO.1220ST.03について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年1月の安値と2020年10月の安値を比較し現在相場を考察。この0年9ヶ月での変動は¥1,150,000だった。

ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.03についての考察(2020年10月)

このところ目立った上昇をしているロイヤルオーク。中でも急激な値上がりとなっているのは15400なのですが、文字盤色にかかわらず全体的に値上がりしている様子があります。

15400STといえば、銀(白)文字盤、黒文字盤などがありますが、ブティック限定の青文字盤が以前から最も高い中古相場となっています。

青文字盤といえば、初代ロイヤルオークに採用された文字盤色であり、ロイヤルオーク、ひいては雲上スポーツのイメージカラーという存在感となっています。

同じく青文字盤がメインカラーとなっているノーチラスの場合、3800/1Aの時代に黒文字盤をプッシュしたことがありますが、ロイヤルオークでは、14790時代含めてずっとメインカラーとしてラインナップされていました。

14790が現行だった2000年代前半といった時代まで、青文字盤は特に「レア」、「人気」といった印象ではありませんでしたが、15300世代頃からブティック限定とされレアな存在感となっていった経緯があります。

また、ここ3年でノーチラスを筆頭に雲上スポーツが「デイトナのライバル」といえるほどの存在感となったため、ロイヤルオークに限らず青文字盤人気は更に高まったといえるでしょう。

ですから、ロイヤルオークの青文字盤は、

  • ブティック限定となったこと
  • 全体的な青文字盤人気
  • というトレンドによって、かつてよりも注目度が増しているといえます。

    そういった前提があるなかで、今回の15400STの目立った上昇が発生したわけですから、青文字盤の相場はすごいことになっている可能性があるといえます。

    では、その当事者である15400ST.OO.1220ST.03は現在どのような相場になっているかというと、なんと445万円という水準。

    これは、今年2020年1月水準と比べて115万円の上昇という値動きであり、「さすが青文字盤」と言わんばかりの派手な値動きだといえるでしょう。

    本記事で参考とした中古腕時計

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    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2020年1月
    の安値
    2020年10月
    の安値
    変動額 残価率
    オーデマピゲ
    ロイヤルオーク
    15400ST.OO.1220ST.03
    中古 0年
    9ヶ月
    ¥3,300,000 ¥4,450,000 1,150,000 134.85%

    ロイヤルオークには様々なラインナップがあるといえますが、2針3針といったシンプルなSSモデルにおいて、「最も偉い」といった感覚のモデルは15202のエクストラシンだといえます。

    現在エクストラシンの相場は、490万円台といったところ。

    ですから、15400ST青文字盤は、“最も偉い”はずのエクストラシンにかなり近づいている状況なのです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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