ホワイトゴールドという素材は、2000年代において最も人気なK18といった印象でしたが、ここ2年ぐらいのトレンドとしては、最も人気がないK18といえるかもしれません。
実際、ロレックスのWGモデルはもちろん、パテックフィリップでもWG相場は安く、RG>YG>WGといった中古序列となっているように感じます。
WG人気が以前ほど高くなくなったのにはいくつかの理由があるといえますが、
といったところが強いと感じます。
WG人気の変化に伴って、2000年代において「最も憧れのデイトナ」という印象だった116509はここ最近、他のK18と比べて割安感がありました。
また、116509には、このモデル(と116519)にしかない「メテオライト文字盤」というアイテムがあるわけですが、そのメテオライトをもってしても、近頃まであまり動かないという印象があったのです。
しかし、そんな116509には今、異変が発生している状況。先日お伝えした黒文字盤は、350万円台に達するなど、これまでとは違う動きになっています。
そして、そういった変化はメテオライト文字盤でも同様。現在、メテオライトのボトム価格は約399万円となっているのですが、2番目に安い個体はすでに400万円以上となっています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値 |
2020年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ メテオライト文字盤 116509 |
中古 | 1年 2ヶ月 |
¥3,450,000 | ¥3,993,000 | 543,000 | 115.74% |
実は筆者、以前から116509のメテオライト文字盤に注目していました。
メテオライト文字盤は、
といった希少性があり、メテオライトとデイトナという組み合わせはすごく強いマリアージュだと感じます。
そのため、強く評価されても不思議でないと思っていたわけですが、これまであまりそういった傾向とはなっていなかったのです。
そして今回、メテオライト文字盤は、それなりに派手な変動額となっているわけですが、実はこのような動きは黒文字盤など、他の116509にも当てはまるわけで、「特にメテオライトだけが評価されている」わけではないようです。
黒文字盤との価格差は、現時点で50万円程度。メテオライト文字盤の評価はもちろんされているものの、他の「通常文字盤 対 レア文字盤」の価格差よりも“差がない”と感じます。
そういった意味では、「メテオライト」に対する評価はまだそれほど強くないといえるため、いつ評価されることになるのかが興味深いと思うのです。