2020年9月にサブマリーナが新世代へと一斉モデルチェンジしたことによって、近頃サブマリーナ相場が盛り上がっている状況だと感じます。
特にそういった傾向なのは、これまで現行だった旧6桁世代ですが、116610LVを筆頭に目立った値動きとなっている様子があります。
しかし、その一方で5桁に関してはそれほど目立った動きとはなっておらず、先日お伝えしたように16610の値動きはこの1年でそれほど大きく動いていない様子があります。
そのような傾向があるなかで、今回お伝えする5桁モデルは、なかなかインパクトのある様子となっているのです。
今回の主役は、このサブマリーナ16613青文字盤なのですが、このモデルこそ「青サブ」と呼ばれた元祖であります。
2000年前後といった時代から、人気モデルの一角を担うモデルといった印象だったのですが、当時の雑誌では「コンビは不人気だけど青サブは例外」といった表現がされているほどでした。
感覚的には、デイトナを除くSSスポーツが30万円台~40万円台、青サブが50万円台、ロレジウムが60万円台といった新品実勢価格で、ロレジウムとともに「他の人のよりも高級なモデル」といったイメージだったといえるのです。
ただ、中古となると16613青サブは、2000年前代前半といった時代から30万円台後半で入手可能。2003年に筆者が検討した際、38万円程度で狙うことができた状況でした。ロレジウムや他のSSスポーツと比べて、新品と中古相場が離れていたため、中古での狙い目が高かったのです。
そして、リーマンショック後には、中古相場は30万円台前半にまで下落。その時、筆者は「チャンス!」と思い、この青サブを購入しています。
さて、そんな青サブですが、2013年のアベノミクス以降は値上がり傾向となり、2015年頃には60万円台となっていました。
ちなみに、その時からロレジウムよりも高い水準となっており、そういった状況は現在でも続いています。
そのため、長い変遷を考慮すると「青サブ」の動きはかなり優秀といえるのですが、実は2年ぐらいはあまり目立った動きをするといった感覚がないような状況となっていたのです。
実際、今年1月にお伝えした時は「この1年で大きな変化なし」といった様子となっており、あまり目立った値動きをしていませんでした。
そんな「青サブ」ですが、今回久々に目立った値動きとなっており、その水準はついに100万円以上に達しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年1月 の安値 |
2020年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 青文字盤 16613 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥953,000 | ¥1,043,000 | 90,000 | 109.44% |
2020年1月から現在までの変動額は9万円に留まりますが、「16613青サブが100万円超え」ということはインパクト大だといえます。
先のようにこの16613、かつては30万円台後半が「当たり前」だったわけで、新品実勢価格でも50万円台中盤といったところだったのです。
また、近頃ヨットマスター16622も過去最高値更新といったような水準となっていますが、そういった状況でも80万円台に留まるわけで、100万円にはまだまだ遠いところにいるわけです。