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現在相場考察

2001年の新品実勢価格を上回っている、ナビタイマーファイターズA13330

2020年10月30日更新
ブライトリングのナビタイマーA13330について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年6月の安値と2020年10月の安値を比較し現在相場を考察。この3年4ヶ月での変動は¥56,780だった。

ナビタイマー ファイターズ A13330についての考察(2020年10月)

腕時計ブームといわれた2000年前後といった時代、現行モデルとして売られていたナビタイマーA13330

ナビタイマーといえば、ポリッシュ仕上げという印象がありますが、このA13330サテン仕上げとなっており、その見た目とアイボリー文字盤の組み合わせがとても良いように感じます。

サテン仕上げといえば、2000年前後といった時代では、人気がない印象があり、例えばパネライでもサテン仕上げとなると安値という傾向がありました。

当時69番や61番などがあまり人気がないという印象で、入手難易度も低い傾向。それが、今の時代では、逆に評価されているといえます。

では、ナビタイマーはどうなのかというと、2017年時点では、パネライほど分かりやすい評価とはなっていませんでした。

その際の印象は、2001年の新品実勢価格と2017年の中古水準がほぼ変わっていないというところだったわけで、長年変化しないという傾向があったといえます。

ちなみにこのA13330、2001年の新品実勢価格が約31万円だったのですが、当時「どのロレックスと同等だったか」というと、スポーツモデルではGMTマスター216710が近いといえるでしょう。

当時の16710は、黒ベゼルが約35万円、黒青、青赤が約33万円という新品実勢価格。青赤ベゼルなどがA13330に近かったわけです。

今となっては、16710青赤は100万円以上といった水準であるため、ナビタイマーとは比べものにならないのですが、そういった感覚は2017年時点ですでに多いにあったため、今更強調するところではないでしょう。

むしろ、今の印象として驚くのは、ナビタイマーの様子が2017年時点と変わったという点です。

2017年時点では、A13330アイボリー文字盤は約32万円という水準だったのが、今では約38万円A13330は長らくあまり変わらないという印象があったのが、この3年間においては約5.6万円の上昇となっているわけです。

また、「30万円台前半⇒30万円台後半」という価格帯の変化によって、2001年の新品実勢価格を上回っている状況でもあるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年6月
の安値
2020年10月
の安値
変動額 残価率
ブライトリング
ナビタイマー
ファイターズ
A13330
中古 3年
4ヶ月
¥328,000 ¥384,780 56,780 117.31%

このA13330、筆者としては、自分で記事を書いてから、なぜか気になる存在となっていたのですが、この数年において、売り出されている個体がほぼ黒文字盤という傾向がありました。

アイボリー文字盤が売り出されている様子はあまり見かけず、あったとしてもかなり早い段階で売り切れてしまう様子でした。

ちなみに、黒文字盤に関しては、数ヶ月前の段階から30万円台後半となっていたため、A13330自体が値上がりしている印象があったものの、アイボリー文字盤は出ていなかったのです。

それが今、久々にアイボリー文字盤が複数個売りに出されている状況となっているのですが、このような様子は2017年以来3年ぶりだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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