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現在相場考察

久々に登場したスペシャルな限定モデル、ラジオミールPAM00046

2020年11月2日更新
オフィチーネパネライのラジオミールPAM00046について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年7月の安値と2020年11月の安値を比較し現在相場を考察。この3年4ヶ月での変動は¥270,000だった。

ラジオミール PAM00046についての考察(2020年11月)

パネライといえば、ルミノールラジオミールがありますが、「ラジオミール」という存在に対して特別感を感じたのはもう20年近く前のことだといえるでしょう。

その頃、ラジオミールの立ち位置は高級ドレスウォッチといったところだったのですが、特にスペシャルな限定モデルが多いという傾向もあったのです。

それら限定モデルの特徴は、なんといっても「オーラがある」といったところなのですが、ひと目見ただけで普通のパネライとはどこか違うという見た目なのです。

また、限定数も少ないため、市場にはあまり出ず、高価なモデルだけあってその価格帯も高めです。

ですから、記事で紹介できる機会がなかなかないのですが、今、久々にこの世代の限定パネライが出ている様子があります。

それがこのPAM00046なのですが、このモデル、一見すると98番と似ていると思われるかもしれません。

しかしながら、やはり限定モデルだけあって、似ていてもどこか「オーラがある」といった見た目をしているのですが、その差は何かというとケースがWGであるのです。

98番が登場した時代のラジオミールも高級ドレス系といった役割でしたが、この46番はそれよりも更に上という存在感であり、分かりやすく言うならば「超高級」というキャラクターだといえるでしょう。

また、文字盤のデイト、GMT部分が98番は「黒」であるのに対し、46番は「白」となっているところや、46番の針が金なのも“差”を感じさせ、どこか特別なモデルという印象になるわけです。

さらに46番と98番では、搭載されているムーブメントも異なります。98番はラジューペレであるのに対し、46番はジラールペルゴであるのです。

ちなみに、ラジューペレとジラールペルゴはなんとなく語感が似ていますが、平たく言うならばジラールペルゴのほうが高級モデルに搭載される傾向があるといえるでしょう。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年7月
の安値
2020年11月
の安値
変動額 残価率
オフィチーネパネライ
ラジオミール
PAM00046
中古 3年
4ヶ月
¥2,380,000 ¥2,650,000 270,000 111.34%

現在、46番は265万円という水準なのですが、これは2017年7月と比べて27万円の上昇といったところです。

この46番、筆者が確認した限りですが、2017年7月以来中古売出しがないため、中古個体の出現は3年ぶりだといえます。

パネライに抱く価格帯のイメージとして、なんとなく100万円以下という印象があるかもしれませんが、この46番はスペシャルな時代の限定モデルだけあって260万円台という水準。

この世代のパネライを知らない方からすると、46番の凄さは分かりづらいかもしれませんが、今の時代において、価格面でもそのスペシャルさは健在だといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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