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現在相場考察

SSを遥かに凌ぐ動き、デイトナ16528白文字盤

2020年11月8日更新
ロレックスのデイトナ16528について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年10月の安値と2020年11月の安値を比較し現在相場を考察。この2年1ヶ月での変動は¥622,000だった。

デイトナ 白文字盤 16528についての考察(2020年11月)

ここ数ヶ月の間において、特に「異変が起きた」と感じるのがK18モデルの相場ですが、特にブレスレットのK18が目立って上昇している様子があります。

中でもロレックスのK18モデルの値動きは派手であるため、分かりやすい値動きだといえるのですが、そういったモデルの多くがここ数ヶ月間で数十万円単位といった上昇となっているのです。

これまで、そのような値動きをするモデルといえば、時代を象徴するような人気モデルという傾向がありましたが、それらに共通するのは「SS」という要素でした。

ここ5年間において目立って上昇した存在といえば、デイトナ16520116500LNノーチラス5711/1Aなどが挙げられますが、それらはステンレスであるわけです。

“ステンレスが人気”という現象は、ロレックスブームといわれた90年代後半から続いていたため、これからも変わることがないと思われていたように感じます。

しかしながら現在において、K18が派手な値動きとなっているため、普遍的と思われたSS人気が今後どうなるのか興味深いところでもあります。

さて、今回取り上げるのはエルプリメロを搭載していた時代の5桁世代ですが、そのK18モデルである16528は今目立って上昇している様子があります。

ちなみに、同じ世代のSSといえば、「腕時計の王様」といわれた16520ですが、こちらはここのところあまり目立った動きとはなっておらず、今現在でもそういった傾向がありません。

それに対して16528は、過去最高値更新というような水準にまで上昇しており、SSを遥かに凌ぐ動きとなっているのです。

では16528は現在どういった水準かというと、白文字盤のボトム価格が358万円という様子。前回白文字盤を取り上げたのは、2018年10月であるため、2年前との比較になってしまいますが、約62万円の上昇となっている状況です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年10月
の安値
2020年11月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
16528
中古 2年
1ヶ月
¥2,958,000 ¥3,580,000 622,000 121.03%

なお、黒文字盤のボトム価格は375万円ですが、黒文字盤は今年5月時点で約339万円でした。

黒文字盤を例にすると『半年で約36万円の上昇』となるわけで、やはり他のK18同様「数ヶ月で数十万円の値上がり」ということに当てはまることが分かります。

これら16528の水準は、いずれも2019年上半期よりも高く、過去最高値レベルだといえるわけですが、この時期目立って値動きしたのは、やはりK18モデルだからなのでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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