ここ数ヶ月の間において、特に「異変が起きた」と感じるのがK18モデルの相場ですが、特にブレスレットのK18が目立って上昇している様子があります。
中でもロレックスのK18モデルの値動きは派手であるため、分かりやすい値動きだといえるのですが、そういったモデルの多くがここ数ヶ月間で数十万円単位といった上昇となっているのです。
これまで、そのような値動きをするモデルといえば、時代を象徴するような人気モデルという傾向がありましたが、それらに共通するのは「SS」という要素でした。
ここ5年間において目立って上昇した存在といえば、デイトナ16520や116500LN、ノーチラス5711/1Aなどが挙げられますが、それらはステンレスであるわけです。
“ステンレスが人気”という現象は、ロレックスブームといわれた90年代後半から続いていたため、これからも変わることがないと思われていたように感じます。
しかしながら現在において、K18が派手な値動きとなっているため、普遍的と思われたSS人気が今後どうなるのか興味深いところでもあります。
さて、今回取り上げるのはエルプリメロを搭載していた時代の5桁世代ですが、そのK18モデルである16528は今目立って上昇している様子があります。
ちなみに、同じ世代のSSといえば、「腕時計の王様」といわれた16520ですが、こちらはここのところあまり目立った動きとはなっておらず、今現在でもそういった傾向がありません。
それに対して16528は、過去最高値更新というような水準にまで上昇しており、SSを遥かに凌ぐ動きとなっているのです。
では16528は現在どういった水準かというと、白文字盤のボトム価格が358万円という様子。前回白文字盤を取り上げたのは、2018年10月であるため、2年前との比較になってしまいますが、約62万円の上昇となっている状況です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年10月 の安値 |
2020年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 白文字盤 16528 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥2,958,000 | ¥3,580,000 | 622,000 | 121.03% |
なお、黒文字盤のボトム価格は375万円ですが、黒文字盤は今年5月時点で約339万円でした。
黒文字盤を例にすると『半年で約36万円の上昇』となるわけで、やはり他のK18同様「数ヶ月で数十万円の値上がり」ということに当てはまることが分かります。
これら16528の水準は、いずれも2019年上半期よりも高く、過去最高値レベルだといえるわけですが、この時期目立って値動きしたのは、やはりK18モデルだからなのでしょう。