最近K18ブレスレットのモデルが目立って上昇しているということをお伝えしていますが、YG、RG、PG、WGに限らず、K18であれば値上がりという事例が多いと感じます。
ちなみに、K18よりも高級な素材としてプラチナがありますが、Ptにおいて目立って値上がりしているのはデイトナ116506ぐらいであり、K18のように全体的に動いているという様子はないといえます。
それはデイデイトを見れば分かりやすいのですが、K18の場合値動きしているデイデイトが目立つ一方、プラチナのデイデイトで特に値動きしているものは見受けられません。
ここ2年3年ぐらいのトレンドといえば、YG人気という印象がありますが、かつてのK18事情では、WGが最も人気だったのが、WGは今や最も人気のないK18となってしまっているわけです。
その理由として考えられたのが、中国からの需要増によってYG人気が増したということや、プラチナ素材の腕時計の選択肢が以前よりも増えたということでした。
プラチナとWGは見た目が似ているため、WGは「ステンレス以上プラチナ以下」という分かりづらい立ち位置となってしまい人気がなかったといえたわけです。
特にそういったことが顕著だといえたのがデイトナで、Ptの登場によってWG人気が下がるという現象が起こったように思います。
WGのデイトナといえば116509ですが、これはかつて116528よりも「だいぶ高い」という価格序列だったのが、ここ最近ではYGよりも安いという価格帯に位置。また、あまり目立った値動きも無いという印象もあり、「お得感のあるK18デイトナ」といえるぐらいになっていたわけです。
しかし、そんな116509は今、数ヶ月で数十万円という値動きを果たし、YGと同じように値動きしている様子です。
そういった意味では、やはりK18が全体的に評価されているといえるわけで、冒頭でお伝えしたように、K18であれば、YG、WG、RGなど種類を問わず全体的に値上がり傾向というように感じられるわけです。
また、YGと同じようにWGが上昇という事例は、サブマリーナなど他のモデルでも同様です。
けれども、例外が無いわけではありませんでした。
それこそが、このヨットマスター2の116689なのですが、このWGの時計、現在水準がなんとYGよりも124万円ほど安い状況であるのです。
同じヨットマスター2でも、YGの116688は現在約442万円である一方、WGの116689となると約318万円という水準。さらに、2019年3月水準と比べて、ほぼ変わっていないという様子でもあります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年3月 の安値 |
2020年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター2 116689 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥3,218,000 | ¥3,187,800 | -30,200 | 99.06% |
K18ブレスレットのモデルはここ数ヶ月という期間において目立った上昇となっている存在が多い傾向がありますが、この116689は2019年3月水準よりも3万円ほど安い状況です。
つまり、この116689は他のK18ブレスレットの値動きとは異なる様子となっているわけで、K18の多くが目立って上昇している今において注目度の高い1本だといえます。
116689は、ベゼルがセラミックでないことから、これまでも116688よりも目立って安いという傾向がありましたが、ここ最近のK18モデルの様子を考慮すると、「2019年3月水準とほぼ変わらない」というのは安いという印象になります。
今後どのような値動きになるかは分かりませんが、ここ数ヶ月においてK18モデルが高くなった今、「値動きしていないK18」という観点では貴重な1本だといえるでしょう。
また、この116689の約318万円という価格についてですが、116509の343万円というボトム価格よりも数十万円安いため、おそらくWGブレスレットのスポーツ系として現在最も安い存在なのではないでしょうか。