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腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第33回~

2020年11月9日更新

みなさんこんにちは。

早いもので週末にはもう11月ですね。今週は秋晴れが続くようで、日中は暖かく過ごしやすいようですので、感染予防はしっかりとしつつ、少しアクティブに動きたい気分です。みなさんも銀座にいらっしゃる事がございましたら、是非ともお店に遊びにいらして下さい。

さて、今回は【 パテックフィリップ 】のカタログに掲載されている現行モデルの中で、将来の資産性を考慮するとかではなく、私自身がシンプルにはめてみたい、実物を見てみたいと思う時計をピックアップしてご紹介したいと思います。かなり緩い企画でありますので、気軽に読み流してください(笑)

Ref.5960/01G-001 アニュアルカレンダー・クロノグラフ 18KWG


*参照:Patek.com

2017年のバーゼルワールドで発表された、18KWG(ホワイトゴールド)ケースに革ベルト仕様のアニュアルカレンダー・クロノグラフ「Ref.5960/01G-001」

文字盤のマット調のネイビー色と【 パテックフィリップ 】ならではの上品なカーフストラップの採用は、カラトラバ パイロット・トラベルタイム「Ref.5524G-001」からの流れな気もします。

個人的に好きな理由は全体のデザイン、そして特に配色です。マット調のネイビー色の文字盤に、外周に白色で配されたメータースケール、赤色のクロノ針・積算計針が絶妙なアクセントになっています。


*参照:Patek.com

カジュアル過ぎないカーフストラップにフォールディングバックルでなく、通常のバックル仕様というのも非常にバランスが良いです。革ベルトの仕様は、PT(プラチナ)ケース、18KRG(ローズゴールド)ケースでありましたが、どこか上品さを前面に押し出している感じが個人的にしていました。


*参照:Patek.com

今までの革ベルト仕様のモデルと、SS(ステンレススチール)ブレス仕様のモデルの良いところを併せ持ったモデルだと個人的に感じます。

コミットをまだ始めた比較的当初に、香港のコレクターから”TIFFANY&Co.”のWネームモデルで、ビニール未開封(シングルシールド)のオファーがありましたが、自分の心の中では行けると思いながら踏み込めず、入手する事が出来なかったのを今でも後悔しております。(笑)

Ref.5524G-001 カラトラバ パイロット トラベルタイム 18KWG


*参照:Patek.com

2015年のバーゼルワールドで最も注目された カラトラバ パイロット トラベルタイム「Ref.5524G-001

その当時【 パテックフィリップ 】らしくないルックスに、時計業界はかなりざわついたのではないかと思います(笑) ハミルトン、IWC、ZENITHなどで似たような時計を見た覚えがあると思った方も多かったと思います。

先程も書きましたが、マット調のネイビー色の文字盤に、上品なカーフストラップの組み合わせは非常に斬新でありました。


*参照:Patek.com

パテックフィリップ 】の人気モデルの一つとして「ワールドタイム」というモデルがありますが、唯一のネックがサマータイムに対応していないという点でした。そのネックポイントが、カラトラバ パイロット トラベルタイムの機構では影響がなく、日常使いするのにとても優れていると思います。

また、現行モデルとなるこちらは、ローカルタイムの変更ボタンにロック機構が加わり、誤操作が解消されたのも高ポイントです。


*参照:Patek.com

素材違いの18KRG(ローズゴールド)ケースの「Ref.5524R-001」も非常に上品で綺麗なモデルで良いのですが、私自身には残念ながら似合わないので、こちらの18KWG(ホワイトゴールド)ケースを選びました。

Ref.5212A-001 カラトラバ ウィークリーカレンダー SS


*参照:Patek.com

2019年のバーゼルワールドで新作モデルとして発表された、ユニークなデザインのカラトラバ・ウィークリー・カレンダー「Ref.5212A-001

カラトラバをベースにSS(ステンレススチール)ケースに新機構を搭載した点は、みなさん良い意味で期待を裏切られたと思います。


*参照:Patek.com

ウィークリーカレンダーという機構は、あまり日本人に馴染みがないと思いますが、文字盤上にスッキリと収められたデザインは、流石の一言につきます。


*参照:Patek.com

既にお気づきだと思いますが、カーフストラップ仕様のモデルは、自分的にかなりどストライクでございます(笑)今までドレスウォッチや、革ベルト仕様のモデルをほぼはめたことがないのですが、ここまで紹介した3本は、デイリーユースとして使用してみたいと思っている時計です。

Ref.5235/50R-001 レギュレーター アニュアルカレンダー 18KRG


*参照:Patek.com

2019年に新作として発表された18KRG(ローズゴールド)ケースを採用した、レギュレーター アニュアルカレンダー「Ref.5235/50R-001

2012年に発表された素材違い18KWG(ホワイトゴールド)ケースの「Ref.5235G-001」は、発表当初からかなりの話題性があり【 パテックフィリップ 】の力の入れ具合が感じられた時計でした。


*参照:Patek.com

現行となるこちらの時計は、レギュレーター(時・分・秒 独立表示)にアニュアルカレンダーを搭載しており、デザイン、機構としても興味深く、見ていて非常に楽しいモデルです。


*参照:Patek.com

この時計を選んだ理由としては、単純に実物を見てみたいという一点につきます(笑)

正規販売店での入荷も少ないようで、中古市場でもあまり見かけないと思います。人と違った個性的な時計を【 パテックフィリップ 】の中で選びたいと思う方にもオススメです。

Ref.5168G-010 アクアノート ジャンボ 18KWG


*参照:Patek.com

2019年の新作で発表された、ジャンボサイズの「Ref.5168G-010

斬新なマット調のカーキグリーンの文字盤に、トロピカルバンドも同色のカーキグリーンが採用されたモデルです。


*参照:Patek.com

2017年にアクアノート誕生20周年として発表されたシャイニーブルー文字盤「Ref.5168G-001」と同じ42.2mmのジャンボサイズのケースを採用してます。シャイニーブルーの文字盤も非常にキレイですが、個人的にはこのカーキグリーンの文字盤が好みであります。


*参照:Patek.com

テーマは違いますが、このモデルはしつこいくらい私の「パテック論」で紹介をしています。刷り込み効果を得てどうするのか?というレベルですが、私としてはTシャツにデニムなどラフな格好に、腕元にこのミリタリー色のアクアノートはカッコいいの一言に尽きると思います。(笑)個人的にミリタリーが大好きなので、このモデルは特に推しであり、こちらも自分で着用したいモデルです。

まとめ

人気モデルのノーチラスアクアノートは誰が見てもカッコよく、現在では資産性の高い時計としても知られていると思います。そのような視点から時計を選ぶのは決して間違ってはいません。

しかし、本来着用したいと思う時計は人それぞれです。他のブランドももちろんですが【 パテックフィリップ 】の時計は、特にモデルごとに様々な魅力が溢れておりますので、資産性だけに捉われず、ご自身が本当に着用したいと思うモデルを選んでみても良いですよね。*「お金の余裕が欲しい!!!!」私の心の声です(笑)

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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