“自分で交換可能なベルト”という要素によりブレスレット腕時計のライバルとして君臨しているパネライルミノール。他のダイバーズウォッチと同じく300mという防水性能を備えながらも、冬は革ベルト・夏は海でラバーベルトで楽しめるという差別化が存在します。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年8月 の最安値(ヤフオク) |
2015年8月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パネライ
ルミノールベース 黒文字盤 PAM00112 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥250,000 | ¥486,000 | 236,000 | 194.40% |
ブルガリスクーバを除く一般的なダイバーズウォッチはステンレスブレスレットが一般的で、革ベルト採用というのはパシャオリジナルぐらいしかありません。
“水に潜る”ということを売りにしているのに水に濡れたらダメになってしまう革ベルトを採用したのでは本末転倒ですから、自然にステンレスブレスレット採用ということになるわけです。
そういった流れを一番最初に破ったのは前回の記事でも書いたブルガリスクーバ。
高級腕時計でおそらく初の“ラバーベルト”採用という付加価値を提供したのです。
そして、その後登場したこのパネライ。
- ベルト交換用のマイナスドライバー
- ラバーベルト
を標準で付属品につける。
というシンプルかつインパクトの強い付加価値を提供し世の中で受け入れられることに成功します。
さて、このルミノールベースの黒文字盤、ロレックスでいうところのサブマリーナノンデイト(14060m)のライバルなイメージがありますが、実際の取り扱われ方はロレックスエクスプローラのライバル。
両者は2000年台前半において定価より高いプレミア価格で取引されるという共通点があります。
オーソドックスなパネライにおいて最もプレミア価格になった印象が強いのがこの黒文字盤のルミノールベースです。
パネライが流行りはじめた2002年、40万円近いプレミア価格となったのが始まりです。
それまでは定価35万円に対して25万円以下の流通価格というのが当たり前でした。
さらに2002年、裏蓋にガラスを採用。“裏スケ”としてマイナーチェンジされPAM00112というリファレンスに変わります。
そんなPAM00002・PAM00112のルミノールベース、2010年頃25万円以下の相場となった中古価格が現在では48万円台になりました。
流行りモノではなく、パテックフィリップ・ロレックスなどに並ぶブランドとして地位を確立したパネライ。
腕時計に詳しくない学生でも「パネライ」という名前を知っているほどの存在にまでなり、さらには彼らが「いつかは欲しい」と憧れるぐらい人気があるブランドとなっています。