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現在相場考察

更なる値下がり、サブマリーナ116610LV

2020年11月22日更新
ロレックスのサブマリーナー116610LVについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年10月の安値と2020年11月の安値を比較し現在相場を考察。この0年1ヶ月での変動は¥-202,000だった。

サブマリーナ 116610LVについての考察(2020年11月)

2020年9月に新作が発表されたことによって、生産終了が発覚した116610LV

生産終了発覚前である8月の相場は150万円台といったところでしたが、9月下旬には約229万円となっていました。

2020年8月以前におおける、116610LVのピーク水準は170万円台だったため、その際「派手に最高値更新」という状態となったのです。

しかし、そんな116610LVの状態は長く続きませんでした。

10月にはボトム価格が195万円という水準に変化したのですが、これは「200万円を割った」という状態だったわけです。

また、その際値下がりした額は、約34万円。なかなかインパクトのある下落となったのです。

そして、それから1ヶ月後の今、この116610LVの状況を再びお伝えしているわけですが、その値動きはどうなっているかというと、「更なる値下がり」です。

現在、116610LVのボトム価格はなんと約174万円という水準。これは10月水準に対して20万円ほどの下落であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス サブマリーナ デイト メンズ時計 116610LV ランダム SS グリーン文字盤 2010年以降の生産 美品

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年10月
の安値
2020年11月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
116610LV
中古 0年
1ヶ月
¥1,950,000 ¥1,748,000 -202,000 89.64%

9月下旬に230万円台という水準に達した116610LVですが、それから1ヶ月ごとに順次値下がりしていった結果、現在では9月の約229万円よりも55万円ほど安い状況となっているわけです。

まさにこれは「生産終了後急激に上昇⇒その後下落」という状況であるわけですが、このような値動きといえば、2018年のシードゥエラーディープシーなどが思い浮かびます。

2018年3月、ディープシーやヨットマスターなどがモデルチェンジされたため、生産終了となった旧モデルが上昇したのですが、その後すぐに下落。まさに、今回に近い値動きであります。

しかし、116610LVがそれらと違うのは、「生産終了発覚前と同じぐらいまで下落」とはなっていない点です。

現在の約174万円は、2020年8月水準よりもかなり高いことはもちろん、2019年ピーク水準よりも高額であるわけです。

さらにサブマリーナの場合、2018年のディープシーなどとはモデルチェンジの方向性事態が異なります。

ディープシーなどの場合、新型と旧型における見た目の差はほぼなく、その変更点の主だったところは搭載ムーブメントの変更でした。

それに対して、今回のサブマリーナの場合、見た目が大きく変更。旧モデルとなった116610LV緑文字盤だったのに対し、新型では黒文字盤が採用されているわけです。

そういった意味では、今回のモデルチェンジでは新旧が大きく異なるため、旧モデルとなった116610LVの大幅上昇には違和感がありませんでした。

けれども、今では116610LVはなぜか値下がり状態。2019年上半期よりは高いものの、2020年9月下旬と比べると50万円以上も安くなっているわけです。

新旧が大きく異なる今回のモデルチェンジでは、むしろ今のように「生産終了後急激に上昇⇒その後下落」となっているほうが不思議だと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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