近年、「最も人気なアクアノート」というポジションに感じられるのがこの5164Aですが、このモデルはノーチラスが派手な変動となっていた2017年の段階から値動きする傾向があります。
従来、アクアノートの人気要素は「ブレスレット」でしたが、5164Aはラバーベルト仕様。アクアノートにおける「人気基準」を変化させた印象のあるモデルです。
そういったことは、近年特に感じられるようになってきており、3針においてもラバーベルトが高くなっている様子があります。
時期やモデルによっても違いますが、「ブレスレットよりもラバーベルトのほうが高い」ということも珍しくありません。
とはいえ、近頃ではそのような状況を打破するかのように5167/1Aが値上がり。先日記事でお伝えしたときのボトム価格は約448万円でしたが、今ではそれよりも高くなっている様子があります。
なお、これまでアクアノートの値動きといえば、ノーチラスに遠慮するかのように「ノーチラスよりも地味」という印象がありましたが、今では「アクアノートだけが値動きしている」ともいえる様子。
ノーチラス5711/1A青文字盤は緊急事態宣言時からほぼ変わっていないのに対し、アクアノートは現行世代も値上がりしているのです。
特にこれまでノーチラスと比べて動かない印象のあった3針モデルは、過去最高値といえる水準に達しており、そのような様子を見ると「トレンドの変化」なのではと思ってしまいます。
では、以前から値動きしていた傾向があるこの5164Aはどうかというと、こちらもきちんと上昇している様子。
現在ボトム価格は、約604万円であるのですが、このことによって「600万円台回復」となっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2020年11月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
アクアノート 5164A-001 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥5,798,750 | ¥6,047,800 | 249,050 | 104.29% |
しかしながら、この5164A、600万円台になっても「過去最高値」とはなりません。
なぜなら、5164Aは2019年上半期に700万円台に達していたからです。
現在水準は、8月と比べて25万円近く値上がりしているものの、2019年上半期水準には遠く及ばないわけです。
この5164Aをどう評価するかは、なかなか興味深いところだといえます。
簡単に整理すると、
となるわけで、3針アクアノートや5711と比べると、評価がしづらいといえます。