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現在相場考察

114060よりも安い、サブマリーナ5513(フチあり)

2020年12月1日更新
ロレックスのサブマリーナー5513について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年12月の安値と2020年12月の安値を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は¥83,350だった。

サブマリーナ (フチあり) 5513についての考察(2020年12月)

4桁世代のサブマリーナノンデイトには、「フチあり」と「フチなし」がありますが、同じリファレンスでも、その差によって世代が異なるといえます。

「フチなし」が4桁、「フチあり」は80年代ヴィンテージ世代となるのですが、どちらもリファレンスが5513であるため、「フチあり/なし」と区別されているわけです。

これがサブマリーナデイトであれば、『フチなし=1680』、『フチあり=16800以降』というように、リファレンスからも区別がしやすいわけです。

4桁と80年代ヴィンテージでは、4桁のほうが高い傾向があるわけですが、5513も「フチなし」のほうがだいぶ高い傾向があります。

とはいえ、近年では80年代ヴィンテージへの評価が高まっていることや、5513「フチあり」特有のヴィンテージ感への人気からか、5513の「フチあり」も高くなっている様子があったといえます。

しかしながら、5513(フチあり)が目立って値動きしていたのは2018年ぐらいまでのこと。2019年以降は、なぜかそこまで動かない様子となっていたのです。

さて、今といえば、今年9月にサブマリーナが一斉モデルチェンジされたことにより、多くのサブマリーナが値上がりしている様子があります。

特に動いたのは、旧型となった6桁モデルですが、5桁の一部も上昇している様子があるわけです。

では、5513はどうなっているのかというと、こちらも一応値上がり傾向といったところ。

現在水準は、約108万円というボトム価格なのですが、これは2018年12月水準と比べて約8万円の上昇です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年12月
の安値
2020年12月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
(フチあり)
5513
中古 2年
0ヶ月
¥998,000 ¥1,081,350 83,350 108.35%

2018年12月においてこの5513(フチなし)は約99万円というボトム価格だったわけですが、同時期、6桁の114060はどうだったかというと、約80万円でありました。

ですから、2018年12月において、5513(フチあり)は、114060よりも「ずいぶん高い」価格帯だったわけです。

しかし、今では114060約118万円というボトム価格に到達。5513(フチなし)よりも高くなっているわけです。

これまで、様々な「価格序列の逆転」を見てきましたが、80年代ヴィンテージといったように、古くて評価されている世代と、現行世代が逆転するということは、それなりに珍しい事例だといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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