4桁世代のサブマリーナノンデイトには、「フチあり」と「フチなし」がありますが、同じリファレンスでも、その差によって世代が異なるといえます。
「フチなし」が4桁、「フチあり」は80年代ヴィンテージ世代となるのですが、どちらもリファレンスが5513であるため、「フチあり/なし」と区別されているわけです。
これがサブマリーナデイトであれば、『フチなし=1680』、『フチあり=16800以降』というように、リファレンスからも区別がしやすいわけです。
4桁と80年代ヴィンテージでは、4桁のほうが高い傾向があるわけですが、5513も「フチなし」のほうがだいぶ高い傾向があります。
とはいえ、近年では80年代ヴィンテージへの評価が高まっていることや、5513「フチあり」特有のヴィンテージ感への人気からか、5513の「フチあり」も高くなっている様子があったといえます。
しかしながら、5513(フチあり)が目立って値動きしていたのは2018年ぐらいまでのこと。2019年以降は、なぜかそこまで動かない様子となっていたのです。
さて、今といえば、今年9月にサブマリーナが一斉モデルチェンジされたことにより、多くのサブマリーナが値上がりしている様子があります。
特に動いたのは、旧型となった6桁モデルですが、5桁の一部も上昇している様子があるわけです。
では、5513はどうなっているのかというと、こちらも一応値上がり傾向といったところ。
現在水準は、約108万円というボトム価格なのですが、これは2018年12月水準と比べて約8万円の上昇です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年12月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ (フチあり) 5513 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥998,000 | ¥1,081,350 | 83,350 | 108.35% |
2018年12月においてこの5513(フチなし)は約99万円というボトム価格だったわけですが、同時期、6桁の114060はどうだったかというと、約80万円でありました。
ですから、2018年12月において、5513(フチあり)は、114060よりも「ずいぶん高い」価格帯だったわけです。
しかし、今では114060は約118万円というボトム価格に到達。5513(フチなし)よりも高くなっているわけです。
これまで、様々な「価格序列の逆転」を見てきましたが、80年代ヴィンテージといったように、古くて評価されている世代と、現行世代が逆転するということは、それなりに珍しい事例だといえるでしょう。