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現在相場考察

3針との価格差は広がっている、ロイヤルオークオフショア25940SK.OO.D002CA.02

2020年11月30日更新
オーデマピゲのロイヤルオーク25940SK.OO.D002CA.02について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年5月の安値と2020年11月の安値を比較し現在相場を考察。この1年6ヶ月での変動は¥194,800だった。

ロイヤルオーク オフショア 25940SK.OO.D002CA.02についての考察(2020年11月)

ロイヤルオークにはたくさんのラインナップがありますが、2、3年ぐらい前まで「最も高い」と思われていたのがオフショアであります。

例えば、まだ14790の新品実勢価格が50万円台だった2000年代前半という時代でも、オフショアとなるとその実勢価格は100万円を余裕で超えていたわけで、「抜きん出て高いロイヤルオークという印象がありました。

実際、筆者もその当時オフショアに憧れた一人なのですが、一見、ブルガリアルミニウムのように前衛的なデザインなのに「抜きん出て高い」ということがツボで、とても強い興味を持った記憶があります。

ちなみに、その当時、筆者はアクアノート5065/1Aノーチラス3710/1A100万円以下という水準で購入していますが、このオフショアに関しては“狙う”対象ではなく「高値の花」という印象でした。

そして、そのような価格序列は2018年頃の段階でも同様だったわけで、その頃まで「3針よりもオフショアのほうが高い」という傾向だったわけです。

しかし、2018年以降は徐々に3針相場が上昇。そして、今となっては3針のSSモデルが目立って上昇した結果、多くの3針がオフショアよりも高いという状況になっているのです。

現在の3針水準の例をいくつか示すと、15400ST(銀)が約337万円15300ST(白)が297万円14790ST(白)が約255万円となっているわけで、いずれもラバーベルトのオフショアよりも高い傾向があります。

特に14790に関しては、2000年代前半という時代においてオフショアの半値以下という新品実勢価格だったわけですから、革命的な価格序列の変化だといえます。

これら3針ロイヤルオークは、2018年頃から目立って動くようになりましたが、2020年の値動きがそれなりに派手だったため、この数カ月という間でオフショアとの価格差を一気に広げたともいえるでしょう。

では、現在において、ラバーベルトのオフショアはどのような水準なのかというと、白文字盤の25940SK.OO.D002CA.02は約187万円というボトム価格となっています。

これまでオフショアはあまり値動きしない傾向がありましたが、この25940SK.OO.D002CA.02については、2019年5月と比べて19万円の値上がり状態。ここ5年のオフショアにおける値動きとしては、なかなかボリュームがある動きだと感じます。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年5月
の安値
2020年11月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
オフショア
25940SK.OO.D002CA.02
中古 1年
6ヶ月
¥1,680,000 ¥1,874,800 194,800 111.60%

ロイヤルオークのオフショアという存在は、「新たなロイヤルオーク」という役割を担って1993年頃に追加された存在ですが、25940SKなどラバーベルトのモデルは2000年頃という時代に登場しています。

2000年頃において、このオフショアは、明らかに3針よりも大きく、デザインも前衛的だったため、「高いロイヤルオークという存在感だったわけですが、気づけば当時オーソドックスな印象だった14790よりも安くなっているということに驚きます。

とはいうものの、先のように2019年⇒2020年では、この25940SK19万円程度の値動きとなっているわけで、決して動いていないわけではありません。

今後25940SK.OO.D002CA.02がどうなるのか分かりませんが、再び3針よりも高い序列となる日がくるのか、興味深いところだと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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