今年9月に一斉モデルチェンジを受けたサブマリーナですが、その結果、生産終了となった旧モデルが「目立って値上がりする」という現象が発生しました。
これまでも、モデルチェンジ後に生産終了が発覚した旧型が値上がりすることは珍しくありませんでしたが、ここ5年ぐらいにおいては「必ずしも値上がりするわけではない」といった傾向がありました。
特に、2016年のデイトナのモデルチェンジ時において、『116500LN登場後に116520が高くなる』という現象が起こらなかったことは印象深い出来事だったといえます。それ以降「モデルチェンジによる値上がりはしない」というイメージがあったように感じます。
とはいうものの、2018年にディープシーがモデルチェンジされた際、旧型となった116660が値上がり。ただ、その上昇はすぐに落ちついてしまい、結果的にはモデルチェンジ以前の水準とあまり変わらなくなったようにも感じられる水準となっていました。
ただ、ディープシーのモデルチェンジの場合、新旧における大きな差は搭載されているムーブメントであるため、見た目的な変化は大きくありません。
それに対して、今回のサブマリーナは変更点が大きいため、『旧型が値上がり⇒すぐに落ち着く』という値動きにはならないと思われました。
しかし、今の様子を見るとそれなりに落ち着いてしまっている傾向となっています。
そういったことは、特に緑ベゼルの116610LVを見ると顕著なのですが、それは黒ベゼルでも同様。
116610LNは、9月において約136万円というボトム価格に達していたものの、現在では120万円という水準に変化。実に、3ヶ月で16万円ほどの値下がりとなってしまっているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年9月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,366,800 | ¥1,200,000 | -166,800 | 87.80% |
今年9月のサブマリーナのモデルチェンジでは、ケースサイズが「40mm⇒41mm」になるという大きな変更が行われています。
サブマリーナのケースサイズが拡大されたのは半世紀ぶりであるわけですから、今回のモデルチェンジによる「変化」はかなり大きいといえます。
また、特に116610LVに関しては、文字盤色が「緑⇒黒」という変化となったため、LN以上に分かりやすい“差”があるといえるでしょう。
しかしながら、それだけの差があるにも関わらず、現在旧6桁世代はLN、LVともに値下がり状態。現在水準は、9月の大幅上昇時よりも10万円単位で安くなってしまっているのです。