エクスプローラーといえば、ここ最近14270が60万円台になったというニュースがありましたが、その14270には「ブラックアウト」という存在があります。
この「ブラックアウト」というのは、通常文字盤とは異なる配色の文字盤。通常、『3・6・9』の白い部分が“黒”となっているわけです。
そのような特別感と、黒い『3・6・9』の格好良さから、90年代後半といった時代から、「幻のエクスプローラー」として高い価格帯に位置していました。
ティファニーなどのダブルネームを除くと、14270として最も相場が高い要素だといえます。
そんなブラックアウトですが、2020年3月までは毎年のように値上がりといった傾向があり、その値動きは「1年で100万円以上の上昇」ということもあったわけです。
とくに、2018年2月⇒2019年3月では約136万円の上昇となっており、凄まじい動きを果たしたといえます。
しかし、そんなブラックアウトは2020年3月に、値下がり傾向となってしまいました。
ブラックアウトが下落となるのは、2013年以降の時代において、初めてのことだったかもしれません。
とはいうものの、2020年3月といえば、第2の下落トレンドが始まろうとしていた時期。2019年夏頃から続いた下落トレンドに続いて、新型コロナに影響された下落トレンドが始まったのは2020年4月であります。
ですから、そういった時期において、ブラックアウトが値下がりするのは仕方がないといえ、特に驚くことではありませんでした。
むしろ、値下がりでも「200万円以上」という水準をキープしていたわけで、優秀という見方ができるぐらいだったとすらいえたかと思います。
しかし、そんなブラックアウトは今、なぜか再び下落傾向となっているのです。
今年3月に208万円というボトム価格だったブラックアウトは今、なんと約159万円という水準に変化。
他のモデルが2019年上半期以上となっている状況のなか、かなりな値下がりとなっているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年3月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー ブラックアウト 14270 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥2,080,000 | ¥1,595,000 | -485,000 | 76.68% |
なお、この個体に限らず、200万円を割っているブラックアウトは複数あるため、『数十万円単位の値下がり』ということは確かだといえます。
14270の通常モデルは、過去最高値レベルの水準となっているのに対し、なぜブラックアウトは値下がりしてしまっているのでしょう。
その答えとして、考えられる要素は特に思い浮かびません。
他の値下がり時の場合、ある程度、値下がりの要因が推測できますが、理由を推測することすらできないのが今回の値動きであります。