2000年前後といった時代において、人気度、価格序列においてスポーツロレックスの上位に位置したエクスプローラ2の16570。
その頃、特に高かったのはこの黒文字盤で、その新品実勢価格はシードゥエラーよりも高い水準。デイトナ、エクスプローラー(1)に次いで第3位だったわけです。(2001年1月時点、某有名店の新品実勢価格)
けれども、2010年代になるとその中古相場序列は「最安値」といった様子へ変化。エクスプローラー(1)の14270&114270とともに最も安いという状態になってしまいました。
2015年、2016年頃までの中古水準は30万円台後半といったところで、38万円ぐらいがボトム価格ということが多かったように思います。
けれども、2017年からは16570の白文字盤が上昇。他が30万円台に位置していた最中、白文字盤は40万円台となったのです。
その後、黒文字盤も白文字盤を追うような動きとなり、16570と14270等の相場は離れていきました。
そして、そういった値動きがしばらく続き、2019年11月には黒文字盤のボトム価格が60万円台にまで上昇。この動きによって、16570黒文字盤は当時、エアキング116900と同水準となったのです。
116900といえば、2016年に電撃デビューした経緯がありますが、そういった知名度や新しさによって、それまで16570とは異なる価格帯に位置。つまり両者は比較対象ではなかったわけです。
ですから、2019年11月の16570水準は「凄い」という感想になりました。
さて、それから早1年が経過したわけですが、この1年ではどのような動きとなったのでしょう。
現在、16570黒文字盤のボトム価格は約72万円という水準。変動額は1年で10万円程度といったところですが、60万円台⇒70万円台となったのはそれなりにインパクトがあるといえます。
先の通り、16570黒文字盤は2016年の段階では30万円台後半でしたから、現在水準は倍近いともいえるわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年11月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
エクスプローラー2 黒文字盤 16570 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥620,884 | ¥729,300 | 108,416 | 117.46% |
16570黒文字盤は、1年で10万円という上昇ですから、他のロレックスと比べると地味といえるかもしれません。
しかしながら、長期的に見ると着実に値動きしているわけで、優秀という側面もあるのです。
なお、1年前にこの16570と同水準となったエアキングの116900ですが、そちらは今年「数年ぶりに目立った上昇」となったことにより、現在70万円台という様子。ですから、両者ともこの1年でしっかり値動きしたわけで、実は今でも同じような水準という状況は続いているのです。