「青文字盤」といえば、最近の腕時計における人気要素だといえます。
実際、ロレックスではスカイドゥエラーの青文字盤が飛び抜けて高いという現象になっていますが、そういったことはこれまでなかったといえます。
このような青文字盤人気のきっかけこそ、ここ数年の雲上スポーツ、いわゆるラグスポへの注目度が高まったことによる現象だといえます。
ラグスポといえば、ノーチラス、ロイヤルオーク、オーバーシーズですが、それらはいずれもメイン文字盤色が「青」。従来、SSモデルの青文字盤はそれほど人気という印象ではありませんでしが、ラグスポへの関心が高まることによって「青文字盤が良い」という認識になったのでしょう。
そういった意味では、青文字盤は全体的に「強い」と思ってしまうところですが、この116622のような例外も存在します。
116622には、プラチナ、青、ダークロジウム文字盤がありますが、現在最も安いのが「青文字盤」であるのです。
さらにこの116622の青文字盤、2019年6月水準との比較で、なんと現在値下がりしている状態。
現在ボトム価格は110万円なのですが、これは2019年6月水準よりも11万円ほど安いのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年6月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター 青文字盤 116622 |
中古 | 1年 6ヶ月 |
¥1,211,760 | ¥1,100,000 | -111,760 | 90.78% |
ここ数カ月間といえば、2019年上半期並に回復という値動きが多いように感じ、実際そういった動きはスポーツロレックスでよく見かけるわけです。
しかしながら、この116622青文字盤は、2019年上半期水準と比べて値下がり状態。「青文字盤」という人気要素が、ヨットマスターでは例外のようにも感じられる様子でもあります。
まして、この116622は、最近人気な「ステンレスの青文字盤」という見た目。ロレジウムはPtとSSのコンビですが、見た目的にはSSと同じ系統です。
ですから、今のトレンド的には「人気」であるはずなのですが、116622の中で最も安い水準かつ、2019年6月水準と比べても値下がり状態という状況なのです。
116622の中で青文字盤が最も安価という傾向は数年前から続いていましたが、最近の「青文字盤」人気ということを考慮すると、「なぜ116622の中で最下位」というポジションなのだろうと改めて疑問に思います。
とはいうものの、116622の他の文字盤を見ると、ダークロジウムとプラチナというラインナップ。前者は、最近の人気色、後者は今となってはレア感のある凝った高級素材文字盤です。
このように、他の文字盤色と比べると、116622の青文字盤という存在はその強さを発揮しづらいのかもしれません。
また、116622には、針などに“差し色”がありますが、ダークロジウム以外には「赤」が採用されています。
ダークロジウムの「水色」は、オイスターパーペチュアル114300と同じですが、この配色は良いバランスで人気があります。
しかしながら、青文字盤の「赤」の場合、プラチナ文字盤の「赤」をそのまま持ってきた印象で、他の「青文字盤」とは異なる雰囲気という印象を感じさせるのかもしれません。