腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

検討する面白さがあるかもしれない、デイトナ116520白文字盤

2020年12月26日更新
ロレックスのデイトナ116520について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年10月の安値と2020年12月の安値を比較し現在相場を考察。この2年2ヶ月での変動は¥110,700だった。

デイトナ 白文字盤 116520についての考察(2020年12月)

2017年以降、デイトナノーチラスは、他を牽引するほどの目立った値動きとなっていましたが、最近ではおとなしい様子となっています。

特にノーチラスはそういった傾向が顕著。5711/1A青文字盤の現在水準は、緊急事態宣言時とほぼ変わりません。

また、デイトナでも、16520ノーチラスと同じような動きとなっている様子。ここのところあまり値動きしていないのです。

そして、116520についてなのですが、これもまた値動きしていない様子となっています。

筆者は以前から、白文字盤の116520を取り上げることが多かったのですが、ここのところ黒文字盤ばかりを取り上げていました。

そうなってしまった結果、白文字盤をお伝えするのが2年ぶりとなってしまったわけですが、現在水準と2018年水準を見比べると、実はそこまで大きく変わっていないという結果となっているのです。

前回この116520白文字盤を取り上げたのは2018年10月ですが、その際のボトム価格は約178万円。それに対して2020年12月現在のボトム価格は約189万円。つまり、この2年2ヶ月での変動額は、11万円程度の上昇ということになるわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年10月
の安値
2020年12月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
116520
中古 2年
2ヶ月
¥1,789,000 ¥1,899,700 110,700 106.19%

「2年で10万円程度」という値動きについてですが、これは一概に「凄い」、「凄くない」とするよりも、その腕時計のキャラクターによって評価が異なるというのが自然です。

例えば、IWCの某モデルのように10年といった単位で値動きしてこなかったモデルが、「2年前と比べて10万円以上動いた」となると「凄い!」となるでしょう。

では、デイトナ116520にとっての「2年で10万円程度」はどうなのでしょう。

以下に説明を一応述べますが、そんなことを読むまでもなく、答えはお分かりだと思います。

SSデイトナといえば、「腕時計の王様」と呼ばれるほどのモデル。新品実勢価格の時点で定価よりも高い価格帯となっているわけですから、値動きは激しいはずです。

実際、2018年頃までにおいて、少なくとも「2年で10万円」という動きはしていたわけです。

つまり、デイトナ116520にとって、2018年⇒2020年の「2年で10万円」という動きは前代未聞。この場合の“前代未聞”とは、「凄くない」ほうに当たります。

そういった意味では、116520は現在、検討する面白さがあるといえるかもしれません。

ちなみにサブマリーナ116610LVの2018年末水準は約126万円。それに対して現在水準は、ピーク時よりも落ち着いているとはいえ約178万円。ですから、「2年で52万円」という値動きになるわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。