ここのところ、パテックフィリップノーチラスがあまり値動きしない傾向がありますが、その横で活発な動きを見せているのがオーデマピゲロイヤルオークであります。
ロイヤルオークといえば、元祖雲上スポーツであるわけで、ノーチラスの先輩にあたる存在。そうでありながら、これまでは人気度、値動きといった指数においてノーチラスに敵わなかったわけですから、現在の動きは逆襲ともいえるでしょう。
しかも動いているのは「このモデルだけ」というわけではなく、複数のモデルが上昇している様子があります。
分かりやすくいうならば、「3針であればだいたい値上がりしている」とすら言えてしまう状態であり、世代を問わず全体的に高くなっている傾向があります。
今回お伝えするのは2005年にデビューした15300STですが、このモデル、なんと8月水準と比べて約47万円という値上がり状態。
つまり、『4ヶ月で約47万円の上昇』となるわけで、なかなか派手な値動きをしているといえるでしょう。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2020年12月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーデマピゲ
ロイヤルオーク 15300ST.OO.1220ST.01 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥2,499,000 | ¥2,970,000 | 471,000 | 118.85% |
先日デイトナ116520白文字盤の事例を紹介しましたが、116520白文字盤は、なんと『2年で10万円程度の上昇』という動きに留まっているのです。
それと比べると、『4ヶ月で約47万円の上昇』となっているこの15300STは、かなり凄い状態であることが分かります。
ただ、これまでにおけるノーチラス5711/1Aの値動きがこれよりも激しい印象があったため、雲上スポーツという観点では『4ヶ月で約47万円の上昇』は「凄いけど普通」といった感想にもなってしまいます。
とはいうものの、ノーチラスが目立った値動きをしていない今において、これだけの値動きとなっている15300STは、かなり凄いということは確かでしょう。
ちなみにこの15300ST、2010年5月時点ではなんと約54万円という水準でした。
ですから、もしもその頃15300STを買ったならば、250万円近い値上がり体験となったわけです。
なお、2010年といえばリーマンショック後の安い時期でありますが、デイトナ116520白文字盤は70万円台といった様子でした。
つまり、2010年時点では116520よりも15300STのほうが安かったわけですが、2020年現在では116520よりも15300STのほうが遥かに高いのです。