2016年12月頃から目立った値動きとなり、2017年には「最も目立った中古腕時計」といった印象だった16520。
しかし、そんな16520はここのところあまり目立った値動きをせず、あまり元気がない様子があります。
ただ、16520にはP番という存在もあるわけで、そちらに限っては「通常個体とは異なる動き」となっていても不思議ではありません。
実際、P番の16520は、2019年1月の段階で480万円という水準に達していました。その1年前、つまり2018年1月水準は約297万円だったため、2018年⇒2019年では約182万円の値上がりとなっていたのです。
ちなみに、同じ期間において、16520通常個体の値動きは、20万円程度といった値動きに留まっていました。
ですから、同じ16520でもP番の値動きは「だいぶ違う」といえたわけで、現在でもそういったことがあるかもしれないのです。
では、実際のところ、P番はどのような様子となっているのでしょう。
前回、P番の16520をお伝えしたのは2019年1月でありますが、その際P番全体のボトム価格は480万円でした。
それに対して現在はどうかというと、なんと約488万円という状況。
P番といえども、この2年という期間において、8万円程度の値動きに留まっていることがわかったわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年1月 の安値 |
2021年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 白文字盤 (P番) 16520 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥4,800,000 | ¥4,888,400 | 88,400 | 101.84% |
もう一度の確認になりますが、2018年⇒2019年の1年間では、P番16520は約182万円の値上がりとなっていました。
それに対して2019年⇒2021年という2年間での値動きは、約8万円の上昇。残存価額は101%となるため、もはやほぼ動いていないともいえるでしょう。
2019年といえば、上半期に大幅上昇、夏頃から下落トレンドといったことがあっため、「結果的に変わらないように見える」というモデルがあります。
しかしながら、2019年といえども、1月の段階ではそれほど派手な値動きとなっているモデルはなかったため、「2019年1月との比較だと動いている」というケースに当てはまるモデルはそれなりにあるわけです。
ですから、この16520、P番におけるこの2年の値動きは「かなり意外」と感じられるかと思うのです。