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現在相場考察

250万円台に回復、コンプリケーション5055G-010

2021年1月8日更新
パテックフィリップのについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年10月の安値と2021年1月の安値を比較し現在相場を考察。この1年3ヶ月での変動は¥278,000だった。

コンプリケーション 5055G-010についての考察(2021年1月)

パテックフィリップコンプリケーションにはいくつかのモデルがありますが、今回取り上げる5055のような2000年前後に現行だった世代は、ここ数年あまり値動きしないという印象がありました。

値動きしないというよりも、最も高かったのが2015年頃という印象で、その頃と比べると比較的安価に購入できるというイメージがあったといえます。

記事でも何度かお伝えしましたが、年次カレンダー5035は2016年頃から安くなり、ワールドタイム5110は、数ヶ月前には2016年水準を下回った状況。この5055もそれらと同じような様子でした。

5055の動きをざっくりというならば、2015年水準が250万円前後だったのが、3年ぐらい前から200万円ぐらいで狙えるようになったといえたわけです。

とはいうものの、それは5055全体の様子。5055には、WG、YG、RGがラインナップされており、WGには黒文字盤と白文字盤の2つがあるのです。

特にこの3年ぐらいの間において、200万円に近いという状態だった5055は黒文字盤のWG、5055G-001でした。しかし、そんな黒文字盤でも、2020年9月の段階で240万円台にまで回復しているのです。

そして、現在では5055はWG、YGともに250万円台という様子で、それなりに回復したといえる状況になっているわけです。

ただ、白文字盤の5055G-010は回復傾向であるものの、過去最高値という様子ではありません。

実はこの時計、2017年2月の段階で約263万円だったため、250万円台という現在水準をもってしても、まだ2017年上半期よりも安いのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年10月
の安値
2021年1月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
コンプリケーション
5055G-010
中古 1年
3ヶ月
¥2,310,000 ¥2,588,000 278,000 112.03%

5055Gの白文字盤は、黒文字盤と入れ替わる形で2003年頃にデビューしました。5055自体が2005年頃に生産終了となったため、生産期間が2年程度しなかく、それなりにレア感があるモデルなのです。

そのためか、2017年2月という時期においては、他の5055よりも高いといった印象がありました。

しかしながら、2017年以降においては、YGやRGのほうが高いという印象があり、WGの白文字盤は「5055の中で2番目に安い」といった程度の価格序列に留まっているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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