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現在相場考察

YGブレスレットのカラトラバこの1年の変化、パテックフィリップ5107/1J

2021年1月14日更新
パテックフィリップのカラトラバ5107/1Jについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年1月の安値と2021年1月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は30万円の値上がりだった。

カラトラバ 5107/1Jについての考察(2021年1月)

パテックフィリップの5107という存在は、この5年6年ぐらいの間においてカラトラバとしては抜きん出て高い」という傾向があります。

2000年代前半という時代において現行モデルだった5107ですが、同世代のカラトラバの中心的な価格帯が130万円ぐらいだったならば、200万円前後という価格に位置していたわけです。

ただ、近年では5107は値下がり傾向。それなりに値下がりしたものの、一応「200万円前後」という水準にはいるため、他のカラトラバと比べると“目立って高い”という状況には変わりありません。

この世代のカラトラバは、ここ1年2年ぐらいにおいて、あまり目立った変動とならない傾向があるため、5107が値下がりしてもその序列に変化がないのでしょう。

そういった意味では、カラトラバは全体的に「値動きしない状態、もしくは値下がり」という印象となってしまうわけですが、もちろん値上がりしているモデルが無いわけではありません。

では、それは何かというと、やはり5107なのですが、同じ5107でもブレスレットの5107/1Jであります。

5107/1Jは、カラトラバとしては珍しいブレスレットモデルですが、現行だった2000年代前半当時から「高そうなレアカラトラバという印象がありました。

先のように、5107はカラトラバとしては相対的に高く、革ベルトモデルでも200万円前後という水準ですから、そのブレスレットとなると「革ベルトの1.5倍や2倍」という価格帯でも違和感がないでしょう。

けれども、この5107/1Jはちょうど1年前の2020年1月時点で、なんと248万円で購入可能だったわけです。

もちろん、それは記事でも「安く感じる」という趣旨で紹介したわけですが、それから1年が経過した今、やはり30万円ほどの値上がり状態となっている様子があります。

ただ、今といえば「K18ブレスレットの目立った上昇」という現象があり、なおかつ「YGが人気」という傾向があります。

ですから、この5107/1Jはそのどちらにも該当するわけで、「1年で30万円」という値上がりはそれほど強くないのではないかとすら思ってしまいます。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ カラトラバ 5107/1J-001 PATEK PHILIPPE 中古メンズ 腕時計 送料無料

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年1月
の安値
2021年1月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5107/1J
中古 1年
0ヶ月
¥2,480,000 ¥2,780,000 300,000 112.10%

もちろん、他のカラトラバがそれほど目立った値動きとなっていないわけですから、「1年で30万円の上昇」という動きはカラトラバとしてはかなり優秀といえます。

しかしながら、

  • 5107(革ベルト)の相対的に高いという立ち位置
  • YGブレスレットの値上がりトレンド
  • を考慮すると、現在の278万円という水準は高くないと感じられてしまうわけです。

    ですから昨年の248万円も安く感じましたが、現在の278万円という水準でもまだそれほど高くないと思います。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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