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現在相場考察

2年に1度の値動きか、オーバーシーズ47040/B01A-9094

2021年1月22日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ47040/B01A-9094について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年9月の安値と2021年1月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は¥146,200だった。

オーバーシーズ 47040/B01A-9094についての考察(2021年1月)

2004年に登場した2代目オーバーシーズですが、ここ2年、3年ぐらいの間において徐々に値上がりしている印象があります。

オーバーシーズの相場というと、今でも初代は100万円以下という水準ですが、実はこの2代目も2017年まで100万円以下だったのです。

2017年2月時点において、この47040/B01A-9094約99万円という水準でした。

ちなみに、その頃と比べて初代の一部モデルは未だあまり大きく変わっていないというものがありますが、この2代目については2018年に値動きしていた様子がありました。

2018年8月において、この47040/B01A-9094は、約116万円という水準にまで上昇。

それまで長らくあまり動かないという印象だったのが、この黒文字盤だけでなく白文字盤についても110万円台半ばにまで値上がりしたわけです。

しかしながら、そんな2代目オーバーシーズは、その後また値動きが停滞気味となります。

2018年の観測から1年1ヶ月後の2019年9月水準は、約119万円という状況。1年で3万円程度の値動きにとどまっていたわけです。

2019年9月といえば、まさに値下がりトレンドが始まっていた時期ですが、「それまで“それなりに動いていた”」モデルのほうが値下がり影響が早かったため、この2代目オーバーシーズのようなキャラクターは9月時点では影響を受けていなかったといえます。

というよりも、その後も目立った値下がりといった印象がなく、2代目オーバーシーズは値下がりトレンドといった時期において、特に目立った値動きをすることがなかったといえます。

そんな2代目オーバーシーズですが、2021年の今、久々に値動きしている様子があるわけです。

それはどういったことかというと、「値上がり」です。

この時計、2019年9月時点では約119万円でしたが、現在水準はなんと約134万円という状況なのです。

これは、『1年4ヶ月で約14万円の上昇』であるわけですが、2017年2月⇒2018年8月の『1年半で約16万円の上昇』に似ている動きだと感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年9月
の安値
2021年1月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーバーシーズ
47040/B01A-9094
中古 1年
4ヶ月
¥1,198,800 ¥1,345,000 146,200 112.20%

そうなると、この2代目オーバーシーズ「2年に1度、10万円以上の値動きをするのではないか」というように思ってしまいます。

では、2017年以前の水準はどうだったかというと、2015年1月水準は約92万円だったという答えになります。

つまり、冒頭でもお伝えしたように2017年以前の段階ではあまり動かないといった印象だったわけで、「2年に1度の目立った値動き」というわけではなかったのです。

そうなると、この2代目オーバーシーズ、次の2年がどうなるか興味深いといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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