近頃、K18の腕時計が目立った上昇をしていますが、ここにきてコンビの腕時計もそれなりに値動きしている事例があります。
それこそが、このヨットマスター2の116681なのですが、この時計、2019年10月から現在までにかけて27万円ほどの上昇となっているのです。
27万円の動きといっても、その値動きには1年以上の期間を要したわけですから、「そこまで強い話題」というわけではないと思われるかもしれません。
しかしながら、この116681にはそれなりに凄いと感じられる事情があるといえます。
まず、2019年から今にかけての全体的な動きですが、2019年10月からは約1年に渡って値下がりトレンドが続いていたため、この期間での値動き幅はそこまで大きくない場合が多いといえます。
もっとも、2020年夏頃からは、K18に限らず「2019年上半期以上の水準」となっているモデルが目立っていたため、116681の上昇も「その事例の1つ」と思われても仕方がないでしょう。
では、116681の2019年水準はどうだったかというと、1月時点で約198万円、10月時点では約212万円だったわけです。
つまりこの116681、2019年夏頃からの下落トレンドの影響をそこまで受けておらず、ずっと値上がり状態。そもそも「2019年上半期以下になっていなかった」のです。
また、ヨットマスター2といえば、ステンレスの116680も、ここのところ値上がりしている傾向で、現在では180万円台となっています。
そうなると、ヨットマスター2全体の上昇と思うわけですが、116681は116680よりも上昇幅が大きいのです。
116680は2019年8月に約172万円だったのですが、現在水準は約189万円。つまりその上昇額は約16万円となります。
それに対して、この116681は27万円程度の値上がりとなっているわけで、より大きな値上がり幅となっているわけです。
そういった意味では、116681は他の「2019年上半期以上に上昇」したモデルとも、116680とも、「違う動き」だと読み取ることができるため、コンビならではの値動きだといえるかもしれないわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年10月 の安値 |
2021年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター2 116681 |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥2,128,000 | ¥2,406,800 | 278,800 | 113.10% |
ヨットマスター2といえば、オイスター系としては初となる複雑機構を搭載したモデルとして、デビュー当時から意外性があった存在ですが、中でも116681はそういった傾向が強いといえます。
というのも、このモデル、末尾の「1」が示すようにRGコンビという内容。
今ではRGコンビのスポーツモデルは増えたものの、この116681登場まで、スポーツ系はYGコンビのみだったといえるわけで、「異色の新世代モデル」という印象があったわけです。
そしてその相場も同世代のコンビスポーツモデルとしては抜きん出て高い傾向。
116680の場合、かつてそれよりも安かった緑サブなどに抜かされてしまったといった経緯がありますが、116681は他のコンビスポーツに対してぶっちぎりで高いわけです。
実際116681は、シェルやダイヤ文字盤を除くと、最も高いコンビモデル。デイトナ116053やシードゥエラー126603、GMTマスター2の126711CHNRといった比較的新しいモデルよりも高い水準なのです。
そして、今回の値動きについても、他のコンビモデルと比べてそれなりに派手といえる様子です。
そういった意味では、この116681は「コンビモデル上昇の先駆け」なのか、「116681に対する熱い評価」なのかが気になるところだといえます。