ここのところ、K18の腕時計が目立った上昇という傾向がありますが、そういった動きは“これまで目立って動かなかった”というモデルにも該当する様子です。
というのも、今回取り上げるサブマリーナ16618は、この2年ぐらいの間「相場がほぼ変わっていなかった」という状況でした。
2019年2月から2020年2月までにかけての値動きは、約6万円ほどの下落。この時期といえば、「下落トレンド」と重なるため、このような動きだったというのは仕方がないという部分もあるでしょう。
しかしながら、2018年1月から2019年2月の変化でも、この16618は4万円の上昇という変動額に留まっていたわけです。
2018年⇒2019年上半期といえば、多くの腕時計が目立って上昇していた時期。ですから、この期間における変化が4万円というのは、驚くほど値動きしていなかったということになります。
そういったことから、1年前の印象として16618は、YGスポーツという存在ながら「不思議と安く感じる」という表現になったわけです。
16618の2018年1月と2020年2月水準は、ほとんど変わっていなかったわけですが、この期間において、他のモデルの多くは上昇。ですから、それらと比べると相対的に安くなっていたといえます。
このように、16618は長らく値動きしないという傾向があったわけですが、2020年2月の現在水準は大きく変化しているのです。
現在、16618は、約280万円という状況なのですが、これは1年前と比べると50万円近い上昇となっているわけです。
つまり、2018年から「動かない」という傾向があった16618が「1年で50万円近い上昇」という動きに変化したということになるのですが、その理由として考えられるのは「K18モデルの上昇トレンド」だといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年2月 の安値 |
2021年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 青文字盤 16618 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥2,307,800 | ¥2,805,000 | 497,200 | 121.54% |
このところK18腕時計の上昇をお伝えすることが多くなっていますが、それに該当するのは、この16618のように、長らく動かない印象だったものも含まれるというのが特徴的だと思います。
もちろん、サブマリーナは2020年9月に新世代に以降した際、旧世代が目立って上昇しました。ただ、その影響で5桁世代の16618が「1年で50万円近い動き」にはならないといえます。
実際、16610なども以前よりも高くなった様子がありますが、その動き方はこの16618ほど派手ではありません。
ですから、16618の上昇は、やはりK18腕時計の上昇トレンドに即したものだといえます。
そして、今回このような上昇をした結果、16618の水準は280万円台に到達。デイトナを除く5桁世代のYGスポーツモデルは、ここ数年間200万円前後という感覚がありましたが、今や300万円前後という感覚になりつつあるように感じます。