ノーチラスの現行世代といえば、つい最近まであまり値動きしていなかった傾向がありましたが、最近になってガバっと回復したという経緯があります。
実際、5711/1A-010はちょっと前まで600万円台という様子だったのが、今では800万円台にまで回復。700万円台を通り越して一気に上昇したわけです。
ただ、同じ現行世代の3針モデルでも、ローズゴールドの5711/1R-001は、ステンレスのように「動かない」という印象はなく、実際昨年11月の段階で過去最高値更新というぐらいの水準となっていました。
もちろん、5711/1Rも2019年夏⇒2020年夏の断続的な下落トレンドの際に値下がりしていたのですが、2020年夏頃から始まった「K18の上昇トレンド」の影響で11月に過去最高値更新というレベルの水準に達していたわけです。
さて、そんな5711/1R-001ですが、SSの5711/1Aが全体的に目立った回復となった今、どうなっているのでしょう。
その答えは、やはり「目立った上昇」。K18らしく、派手に値上がりしている様子です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年11月 の安値 |
2021年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1R-001 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥12,937,000 | ¥14,080,000 | 1,143,000 | 108.84% |
2020年11月に約1297万円という水準に達した5711/1R-001は、現在1408万円という様子。実にこの3ヶ月間で114万円ほどの値上がりとなっているわけです。
これは、「たったの3ヶ月で100万円以上の動き」となるわけですが、K18の上昇トレンドに加え、5711/1Aが目立った回復傾向となっている今、まさにこの5711/1R-001には強力な追い風が吹いているわけで、このような動きをするのは「なるほど」というように特に驚かないように感じられるます。
また、この5711/1R-001は2019年8月の段階で1000万円以上という水準に達しているわけですが、その際のボトム価格は1190万円となっていました。
そのため、それなりに前の段階から「1200万円前後」といった感覚があるため、今の約1400万円という水準をみても、それほど以前と変わらないようにすら思ってしまいます。
とはいうものの、この5711/1R-001の現在水準は2019年8月の1190万円と比べると218万円も上昇しているわけで、かなり凄い値動きをしていることに違いません。
また、記事でこの5711/1R-001を最初に取り上げた際の水準を見ると、その凄さに圧倒されるのですが、なぜかというと2016年7月の段階でこのノーチラスは約515万円だったわけです。
そして、2017年12月に約601万円となった際、その値動きのインパクトから「ノーチラス現象」と紹介したわけですが、今ではその水準の「2倍以上」という水準に達していることになります。
もはやこの5711/1R-001の値動きは「想像を超えた規模」ともいえるでしょうが、そうであるならば「天文学的な値動き」とも言いたくなってしまいます。