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現在相場考察

1400万円台という水準にまで到達、ノーチラス5711/1R-001

2021年2月2日更新
パテックフィリップのノーチラスについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年11月の安値と2021年2月の安値を比較し現在相場を考察。この3ヶ月での変動は114万3000円の値上がりだった。

ノーチラス 5711/1R-001についての考察(2021年2月)

ノーチラスの現行世代といえば、つい最近まであまり値動きしていなかった傾向がありましたが、最近になってガバっと回復したという経緯があります。

実際、5711/1A-010はちょっと前まで600万円台という様子だったのが、今では800万円台にまで回復。700万円台を通り越して一気に上昇したわけです。

ただ、同じ現行世代の3針モデルでも、ローズゴールドの5711/1R-001は、ステンレスのように「動かない」という印象はなく、実際昨年11月の段階で過去最高値更新というぐらいの水準となっていました。

もちろん、5711/1Rも2019年夏⇒2020年夏の断続的な下落トレンドの際に値下がりしていたのですが、2020年夏頃から始まった「K18の上昇トレンド」の影響で11月に過去最高値更新というレベルの水準に達していたわけです。

さて、そんな5711/1R-001ですが、SSの5711/1Aが全体的に目立った回復となった今、どうなっているのでしょう。

その答えは、やはり「目立った上昇」。K18らしく、派手に値上がりしている様子です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年11月
の安値
2021年2月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5711/1R-001
中古 0年
3ヶ月
¥12,937,000 ¥14,080,000 1,143,000 108.84%

2020年11月に約1297万円という水準に達した5711/1R-001は、現在1408万円という様子。実にこの3ヶ月間で114万円ほどの値上がりとなっているわけです。

これは、「たったの3ヶ月で100万円以上の動き」となるわけですが、K18の上昇トレンドに加え、5711/1Aが目立った回復傾向となっている今、まさにこの5711/1R-001には強力な追い風が吹いているわけで、このような動きをするのは「なるほど」というように特に驚かないように感じられるます。

また、この5711/1R-001は2019年8月の段階で1000万円以上という水準に達しているわけですが、その際のボトム価格は1190万円となっていました。

そのため、それなりに前の段階から「1200万円前後」といった感覚があるため、今の約1400万円という水準をみても、それほど以前と変わらないようにすら思ってしまいます。

とはいうものの、この5711/1R-001の現在水準は2019年8月の1190万円と比べると218万円も上昇しているわけで、かなり凄い値動きをしていることに違いません。

また、記事でこの5711/1R-001を最初に取り上げた際の水準を見ると、その凄さに圧倒されるのですが、なぜかというと2016年7月の段階でこのノーチラスは約515万円だったわけです。

そして、2017年12月に約601万円となった際、その値動きのインパクトから「ノーチラス現象」と紹介したわけですが、今ではその水準の「2倍以上」という水準に達していることになります。

もはやこの5711/1R-001の値動きは「想像を超えた規模」ともいえるでしょうが、そうであるならば「天文学的な値動き」とも言いたくなってしまいます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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