116500LNといえば、「白文字盤のほうが人気」になった初のデイトナですが、ここのところ値動きする存在は「黒文字盤」という傾向がありました。
実際、黒文字盤は2020年12月の段階で約264万円だったのが、その1ヶ月後の2021年1月には279万円へと変化。「1ヶ月で10万円以上の上昇」という様子となっていました。
また、その値動きによって116500LN黒文字盤は、「2019年上半期以上の水準」に到達。それと同時に過去最高値といえる状況になったわけです。
ちなみに、2019年夏⇒2020年夏の約1年間、断続的な上昇トレンドが発生していたため、近頃までにおいて、多くのモデルの過去最高値が「2019年上半期」という傾向がありました。
そして、2020年夏頃から下落トレンドが収束した後、現行人気モデルはそこまで派手な値動きとなっていなかったため、2021年1月の116500LN黒文字盤の動きが、最初に「2019年上半期以上の水準」となった現行人気モデルというわけです。
なお、黒文字盤がそういった値動きをしていた1月において、白文字盤はどういった様子だったかというと、2020年8月水準と比べて5万円程度しか変化していないという状況でした。
ですから、その時期までにおいて116500LNの白文字盤はあまり動かないという傾向があったわけです。
しかし今、そんな白文字盤の状況に大きな変化が生じています。
それこそが「白文字盤も2019年上半期以上になった」ということなのですが、なんとこの白文字盤、この短い期間で急激に上昇した様子があります。
その結果、先月まで2020年8月水準と“5万円程度の差”という様子だったのが、2月現在ではなんと約26万円の上昇に変化。
そして、ついに300万円以上という水準にまで達したのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年8月 の安値 |
2021年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 116500LN |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥2,850,000 | ¥3,113,000 | 263,000 | 109.23% |
この116500LN白文字盤、これまでもそれなりに値動きするという印象でしたが、300万円台という水準は初。ものすごくインパクトがあると感じます。
実際、「現行世代のSSデイトナ」の相場が300万円台に達したということはこれまでになく、まさに116500LNは偉業を達成したともいえるでしょう。
16520の時代から、SSデイトナは定価を遥かに上回る相場となっていたため、「高すぎる」などと言われていましたが、その際の水準はせいぜい100万円台前半だったわけです。むしろ今の感覚ではSSデイトナが100万円台前半ということが安く感じてしまうでしょう。
そういった意味では、この116500LN白文字盤の300万円台という水準は、時代の転換点を目撃したというようにも感じます。