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現在相場考察

5ヶ月で20万円程の上昇、ロイヤルオーク15000ST.OO.0789ST.07

2021年2月10日更新
オーデマピゲのロイヤルオーク15000ST.OO.0789ST.07について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年9月の安値と2021年2月の安値を比較し現在相場を考察。この0年5ヶ月での変動は¥220,400だった。

ロイヤルオーク 15000ST.OO.0789ST.07についての考察(2021年2月)

15300STが登場するより前の時代のロイヤルオークは、初代5402の系譜である、2針の15202が最も大きく、3針はそれよりも小さいという傾向がありました。

2000年前後といった時代に現行だった3針ロイヤルオークは、14790と15000ですが、14790が36mm1500033mmといったサイズ。15000はミディアムサイズだったといえます。

なお、現在の感覚において33mmというサイズは「小さい」という印象ですが、2000年前後といった時代、33mmは一般的なメンズサイズでした。

実際、アクアノート5066/1Aノーチラス3800/1Aは33mm。この15000STのライバルだといえるスポーツモデルです。

ただ、気になるのは、不思議とロイヤルオーク15000STが、同サイズのアクアノートノーチラスよりも、小さなモデルという印象を感じることです。

そのように感じる理由としては、ノーチラスアクアノートのラインナップ数の少なさや、ロイヤルオーク15000ST登場以降に大型化していったということが影響を与えているように感じます。

そして現在では、お店によっては、この15000STをレディース扱いしているところもあるため、15000STの人気度はどういった様子なのかが気になります。

近頃といえば、ロイヤルオークの値動きが活発化している印象があり、実際、14790STなどこの15000STと同世代のモデルも派手に値動きしている傾向です。

ちなみに、この15000ST.OO.0789ST.07も2020年9月の段階で約42万円の上昇という値動きをしていました。2018年5月時点では約98万円という水準だったのが、2020年9月には約140万円になっていたのです。

では、それから5ヶ月が経過した今、この15000ST.OO.0789ST.07はどうなっているかというと、その答えは約162万円という水準。

実に、この5ヶ月という短期間で20万円程の値上がりとなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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AUDEMARS PIGUET オーデマピゲ ロイヤルオーク 15000ST.OO.0789ST.07 中古 379664

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年9月
の安値
2021年2月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
15000ST.OO.0789ST.07
中古 0年
5ヶ月
¥1,407,600 ¥1,628,000 220,400 115.66%

15000ST.OO.0789ST.07がこのような値動きをしているということは、33mmというサイズは市場ではあまりネガティブに捉えられていないということだといえるかと思います。

確かに15000STは、ロイヤルオークとしては不思議と小さく感じますが、先のようにアクアノート5066やノーチラス3800と同サイズ。メンズモデルであるわけです。

ちなみに、ロイヤルオークには多様な文字盤バリエーションがあり、この15000STにも白文字盤だけでも複数が存在。15000STとして、現在ボトム価格にいるのは、この15000ST.OO.0789ST.07ではなく、末尾が「1」の15000ST.OO.0789ST.01という様子があります。

ちなみに、そちらをボトム価格と捉えたとしても、15000STの変動額は18万円程度となるため、やはり5ヶ月という短期間で20万円近い値動きをしているということになるわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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