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現在相場考察

コンプリケーションも動いた、ノーチラス5712/1A-001

2021年2月13日更新
パテックフィリップのノーチラス5712/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年7月の安値と2021年2月の安値を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥1,475,000だった。

ノーチラス 5712/1A-001についての考察(2021年2月)

現行世代のノーチラスは、2020年4月の緊急事態宣言から、長らく目立った値動きをしていませんでした。

そういった様子は、2021年になってからも同様。現行世代アクアノートが値動きしていた横で、ノーチラスはそこまで動いていなかったわけです。

それが、2月になると現行世代のノーチラスが急激に上昇。青文字盤は600万円台⇒800万円台となった後、売出し数が0。白文字盤は、現在約987万円という様子になっています。

このような値動きは、まさに「眠っていた巨人が目覚めた」といったようで、実にノーチラスらしい凄まじさを見せつけられたと感じます。

さて、現在までにこういった動きとなったのは、主に現行世代の3針であるわけですが、その他はどうなっているのかというと、コンプリケーション5712/1Aが目立った値動きをしている様子があります。

現在、5712/1A-001は、945万円という水準なのですが、これは2020年7月と比較して約147万円の上昇という動きです。

なお、これまでに確認できた5712/1A-001の最高水準についてですが、2019年7月の925万円となります。

現在のボトム価格は、先のように945万円ですから、この5712/1Aも最高値更新といった状況。5712/1A-001「2019年上半期水準を超えた」ということになるのです。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年7月
の安値
2021年2月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5712/1A-001
中古 0年
7ヶ月
¥7,975,000 ¥9,450,000 1,475,000 118.50%

現行ノーチラスの値動きについて興味深いのは、最初に5711/1Aが動き、次に5712/1Aが動くという点です。

これは、2017年時点でも同様だったのですが、5711/1Aが激しい上昇となった結果、3針がコンプリケーションを上回る相場という現象が起きていたのです。

そういったことは、まさに現在でも同様。5711/1A-011約987万円なのに対し、この5712/1A-001945万円ですから、3針よりもコンプリケーションのほうが安いのです。

なお、他の現行世代ノーチラスとして、年次カレンダーやクロノグラフがありますが、それらは今のところ目立った値動きとはなっていない様子です。

今後他のコンプリケーションなどが動くかは分かりませんが、5712/1Aが値動きした時点で、他が動いていないということは、以前の例と同じだといえます。

ちなみに2019年以降は、5711/1Aよりも、この5712/1Aのほうが高いといった傾向だったといえるため、コンプリケーションが3針よりも安くなるというのは、少なくとも2年ぶりだと思われます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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