腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

初代YGラージは700万円台という水準、アクアノート5065J-001

2021年2月15日更新
パテックフィリップのアクアノート5065J-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年1月の安値と2021年2月の安値を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は¥4,693,600だった。

アクアノート 5065J-001についての考察(2021年2月)

つい数週間前まで、「K18腕時計の上昇」という動きが目立っていましたが、この数週間の間において、デイトナノーチラスといった、人気SSスポーツが上昇したことにより、K18の上昇という値動きが忘れられてしまったようにすら感じます。

では、このところのK18の様子はどうかというと、決して値動きが目立たなくなったわけではありません。

それは、このアクアノートの動きを見ると分かりやすいのですが、K18の素材価値というだけではないような評価がされている状況があるのです。

初代アクアノートのK18モデル、5065J-001の現在水準は、なんと700万円台中盤にまで到達しています。

つい数年前までは、高くても300万円ぐらいといった感覚だったこのモデルは、400万円以上の上昇という値動きをした結果、以前とは全く違う価格帯になっているわけです。

この5065J-001700万円台という価格に対してですが、筆者としては以前から「いつかこうなっても不思議ではない」という感覚があります。

なぜなら、この時代のアクアノートのK18モデルは数が少なく、特にラージとなるとレア。「初代アクアノートへの評価の高まり、そのYGモデルの希少性、及び、近頃のK18人気というトレンド」などが重なると、このような価格帯になるのは不思議ではありません。

実際、これよりもさらにレアな、ブレススレットの5065/1Jのほうは、以前の段階からこのような「雲上」ともいえる価格帯になっていたわけで、ラバーベルトの5065Jのほうがこうなっても違和感はないわけです。

ちなみに、初代アクアノートのYGモデルをレアな順に並べると、5065/1J5066/1J5065J5066Jとなります。

ブレススレットの/1Jはほぼ中古市場に出ないほどレア感が高いわけですが、今回の値動きによって、5065Jまでがかなりな評価となったといえるのではないでしょうか。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
PATEK PHILIPPE パテックフィリップ アクアノート 5065J-001 中古 395532

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年1月
の安値
2021年2月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5065J-001
中古 3年
1ヶ月
¥2,786,400 ¥7,480,000 4,693,600 268.45%

実は、筆者、このアクアノートが現行当時、某正規店の方が家の玄関で「アクアノートあります」といって、5066Jを見せてくれた記憶があるのですが、その時思ったのは「5066Jはここでなくても手に入る」ということでした。

そして、その後の中古流通を見ても、5066JがK18としては最も良く見る傾向があるため、K18アクアノートとしては比較的数が多いのでしょう。

ただ、この5065Jにしても、数年前の段階では5066Jとそこまで大きな差とはなっていなかったため、ここにきて注目度が高くなったといえます。

そういった意味では、5066Jのほうもどうなるか興味深いのですが、現時点では、ラージであるこの5065J圧倒的に評価されているという様子となっています。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。