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現在相場考察

2ヶ月で50万円近い上昇、GMTマスター2緑文字盤116718LN

2021年2月19日更新
ロレックスのGMTマスター2116718LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年12月の安値と2021年2月の安値を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥491,600だった。

GMTマスター2 緑文字盤 116718LNについての考察(2021年2月)

2020年夏以降、K18腕時計が目立って上昇するといったトレンドがありますが、そういった値動きは、今でも続いている様子があります。

今回取り上げるのは、この116618LN緑文字盤なのですが、なんと、この2ヶ月という短期間で50万円近い上昇となっているのです。

とはいうものの、実はこのような値動きとなったのは「驚くに値しない」という側面もあります。

それこそが、2020年12月時点の様子だったのですが、その頃、この116618LN緑文字盤は、「相対的に安い」といった感覚があったのです。

先のように、2020年8月以降、多くのK18モデルが上昇したわけで、この116618LNも2020年9月には400万円以上という水準に到達。

116618LN緑文字盤は、他の同世代YGモデルと比べて抜きん出て高いという印象が以前からありましたが、「2020年9月における400万円台」はインパクトがあったわけです。

しかしながら、その後他の同世代YGも続々400万円台に到達。そして、この116618LN緑文字盤は、400万円台となって以降、それほど派手な値動きをしなかったため、12月時点では他のモデルに追いつかれてしまったという感覚となっていました。

特に、サブマリーナの116618LN116618LBといったモデルと「同じような水準」というのはインパクトがあったわけですが、なぜかというと、それらサブマリーナは、この116618LN緑文字盤よりもだいぶ安かったからです。

それが2020年12月の段階では、サブマリーナとこの緑文字盤との価格差は、10万円以下といった状態にまで狭まっていたわけで、以前の価格序列からすると「緑文字盤が相対的に安くなった」という印象だったわけです。

そして、それから2ヶ月後の今、この116618LN緑文字盤は、2ヶ月で50万円近い上昇という値動きになったことにより、「サブマリーナに迫られた価格差を解消」という状態に変化。緑文字盤らしい価格帯に戻ったといえるでしょう。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス GMTマスターII(スティックダイヤル)/116718LN 中古 メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年12月
の安値
2021年2月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
緑文字盤
116718LN
中古 0年
2ヶ月
¥4,180,000 ¥4,671,600 491,600 111.76%

2ヶ月で約49万円の上昇という値動きは凄いといえますが、やはり他のモデルに追従されてしまったということを考慮すると、このような変動が起きたのは自然という感覚になるわけです。

むしろ、今の116618LN緑文字盤の様子をみて驚くのは、約467万円という価格帯のほうだといえるのですが、なぜかというと、「400万円台になった」と驚いてから5ヶ月後に「400万円台中盤」という価格帯になっているからです。

なお、この記事の個体は「スティックダイヤル」とのこと。これは、特にSSにおいて通常文字盤よりも高い水準となっている傾向がありますが、116618LN緑文字盤としては、他の個体よりも安い価格帯に位置しているため、相場として差し支えがないと判断しました。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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