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現在相場考察

370万円台という水準、デイトナ黒文字盤116509

2021年2月27日更新
ロレックスのデイトナ116509について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年10月の安値と2021年2月の安値を比較し現在相場を考察。この0年4ヶ月での変動は¥170,250だった。

デイトナ 黒文字盤 116509についての考察(2021年2月)

1年ぐらい前まで、K18ブレスレットのデイトナとしては、最もお得感が強かったといえるこの116509黒文字盤。

2004年のデビューから2010年代前半ぐらいまで、この116509黒文字盤は、「最高級デイトナ」という印象でしたが、2010年代中盤頃からは、お得感のあるK18ブレスレットとなっていたわけです。

また、2020年4月の緊急事態宣言時には260万円台にまで下落したことにより、SSとの相場差がかなり縮まっていました。

同時期、116500LN白文字盤は約226万円116520黒文字盤は約170万円16520黒文字盤は約240万円だったわけですが、16520との比較では20万円程度の差という状態だったわけです。

そんな116509黒文字盤ですが、2020年7月に回復傾向となった後、10月には約353万円という水準にまで上昇。その時点で、過去最高値更新といった値動きとなり、SSとの相場差を一気に広げたといえます。

そして今、この116509黒文字盤は再び目立った値動きとなっているのですが、現在水準はなんと約370万円というボトム価格にまで到達。

ついに300万円台後半ともいえる価格帯にまで値上がりしているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年10月
の安値
2021年2月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116509
中古 0年
4ヶ月
¥3,532,750 ¥3,703,000 170,250 104.82%

K18腕時計の値上がりという現象が2020年8月頃から起こっていますが、その結果、この116509含め金の腕時計が目立って高くなるという事態となっています。

そして現在の116509の様子からも分かるように、未だK18腕時計の上昇という値動きは続いているわけで、116509は10月時点と比べて17万円ほどの値上がりという状況です。

17万円という値動きは、それほど派手というわけではありませんが、116509黒文字盤の約370万円という現在ボトム価格は、これまでの印象からすると「高くなった」と感じる水準だと思います。

実際、この116509黒文字盤は長らく200万円台後半という水準にいたわけですから、現在の約370万円という水準は、それと比べて「随分値上がりした」と感じるわけです。

ちなみに、現在YGはどうなっているかというと、116528黒文字盤のボトム価格が約338万円といったところ。

ただ、この個体は他と比べて抜きん出て高く、“2番目に安い個体”を対象とした場合、116528水準は290万円台となります。そのため、現在116528の相場は分かりづらい状況となっているわけですが、ザックリいうならば、WGはYGよりも特に目立って高いというわけではなさそうだ、となりそうです。

そういった意味では、116509の上昇は、特別WGだけが高くなったわけではないとなるわけですが、過去の116509の印象からすると、凄い変化だと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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