1年ぐらい前まで、K18ブレスレットのデイトナとしては、最もお得感が強かったといえるこの116509黒文字盤。
2004年のデビューから2010年代前半ぐらいまで、この116509黒文字盤は、「最高級デイトナ」という印象でしたが、2010年代中盤頃からは、お得感のあるK18ブレスレットとなっていたわけです。
また、2020年4月の緊急事態宣言時には260万円台にまで下落したことにより、SSとの相場差がかなり縮まっていました。
同時期、116500LN白文字盤は約226万円、116520黒文字盤は約170万円、16520黒文字盤は約240万円だったわけですが、16520との比較では20万円程度の差という状態だったわけです。
そんな116509黒文字盤ですが、2020年7月に回復傾向となった後、10月には約353万円という水準にまで上昇。その時点で、過去最高値更新といった値動きとなり、SSとの相場差を一気に広げたといえます。
そして今、この116509黒文字盤は再び目立った値動きとなっているのですが、現在水準はなんと約370万円というボトム価格にまで到達。
ついに300万円台後半ともいえる価格帯にまで値上がりしているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年10月 の安値 |
2021年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116509 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥3,532,750 | ¥3,703,000 | 170,250 | 104.82% |
K18腕時計の値上がりという現象が2020年8月頃から起こっていますが、その結果、この116509含め金の腕時計が目立って高くなるという事態となっています。
そして現在の116509の様子からも分かるように、未だK18腕時計の上昇という値動きは続いているわけで、116509は10月時点と比べて17万円ほどの値上がりという状況です。
17万円という値動きは、それほど派手というわけではありませんが、116509黒文字盤の約370万円という現在ボトム価格は、これまでの印象からすると「高くなった」と感じる水準だと思います。
実際、この116509黒文字盤は長らく200万円台後半という水準にいたわけですから、現在の約370万円という水準は、それと比べて「随分値上がりした」と感じるわけです。
ちなみに、現在YGはどうなっているかというと、116528黒文字盤のボトム価格が約338万円といったところ。
ただ、この個体は他と比べて抜きん出て高く、“2番目に安い個体”を対象とした場合、116528水準は290万円台となります。そのため、現在116528の相場は分かりづらい状況となっているわけですが、ザックリいうならば、WGはYGよりも特に目立って高いというわけではなさそうだ、となりそうです。
そういった意味では、116509の上昇は、特別WGだけが高くなったわけではないとなるわけですが、過去の116509の印象からすると、凄い変化だと思います。