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現在相場考察

50万円台は大ニュース、デイトジャスト16233シャンパン文字盤

2021年2月28日更新
ロレックスのデイトジャスト16233について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年10月の安値と2021年2月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は¥84,600だった。

デイトジャスト シャンパン文字盤 16233についての考察(2021年2月)

90年代ごろまで「ロレックス」というイメージ像は、コンビのデイトジャストだったといえますが、まさにその時代の「ザ・ロレックス」といえるのが16233のシャンパン文字盤だといえます。

これはルイヴィトンでいうモノグラムのような存在で、「ロレックスといえばこの時計」といっても過言でないほど、デイトジャスト16233ロレックスの一番人気的なキャラクターだったといえるでしょう。

ただ、そういったイメージは、90年代後半になると変化。その頃から、スポーツモデルへの関心が高まったわけですが、結局それからというもの、ロレックスの人気モデルの座はスポーツ系へと移行し、この16233「懐かしい存在」といった印象になっているかのように思います。

90年代頃まで人気だったということが影響し、このデイトジャスト16233の中古流通量は多め。そして、人気モデルがスポーツ系になったため、中古相場は相対的に安いといえる状態だというのが、この何年かの印象だといえます。

実際、2019年頃までにおいて、この16233シャンパン文字盤は、長らく30万円台後半といった水準に位置。コンビモデルという観点では安価かつ、あまり目立って値動きしないという傾向があったわけです。

それが2019年10月になると、この16233はなんと40万円台になるという変化を達成。数が多く、あまり注目度が高くないというこの16233の価格ステージが30万円台⇒40万円台となるのは、かなりな大ニュースだったといえます。

しかし、そんあデイトジャストの「大ニュース」はそれで終わりではなかったようです。

40万円台になってから、1年5ヶ月が経過した今、再び16233シャンパン文字盤は価格ステージが変わっている様子。

現在水準は、なんと約51万円にまで上昇しており、40万円台⇒50万円台という変化になっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス デイトジャスト 16233 W番 YG/SS メンズ 自動巻き 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年10月
の安値
2021年2月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
シャンパン文字盤
16233
中古 1年
4ヶ月
¥428,000 ¥512,600 84,600 119.77%

この16233シャンパン文字盤という存在は、先のように、“数が多く、スポーツモデルほどの需要がない”というハンディがあるわけですから、今回50万円台になったということは、まさに大ニュースだと思います。

オメガのムーンウォッチ、3570.50も値動きの難易度が高いという要素があるわけですが、この16233はそれ以上に値動き難易度が高いとも感じられます。

しかし、そんな16233シャンパン文字盤は、そういった要素を持ちながらも、この1年5ヶ月という期間で、40万円台⇒50万円台となっているわけですから、底力を発揮したというような感覚になります。

まして、2019年10月頃までは長らく30万円台といった水準が続いていたわけですから、それと比べると、現在の50万円台という水準は「とてもびっくり」という表現になると思います。

なお、この16233シャンパン文字盤、数が多いため、ボトム価格にはBランク等の個体が出るといった傾向があるのですが、現在では、そういった個体でも50万円前後となっている様子です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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