腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

年々着実に伸びている、デイトナ116523グレー文字盤

2021年3月4日更新
ロレックスのデイトナ116523について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年3月の安値と2021年3月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥162,000だった。

デイトナ グレー文字盤 116523についての考察(2021年3月)

デイトナといえば、人気かつ値動きが激しいという印象がありますが、コンビについてはその限りでないというイメージがある方は多いと思います。

しかし、そんなコンビのデイトナは決して値動きしないというわけではありません。

むしろ、着実に値動きしているといった感覚があり、実際、現在水準は1年前と比べて16万円ほど高い状態となっているのです。

ちなみに、1年前、つまり2020年3月においても、この116523グレー文字盤は同じような値動きをしていました。その時お伝えした内容としては、『2018年11月から2020年3月までの1年4ヶ月間で約15万円の上昇』ということなのですが、今回も前回も残存価額が110%程度といった伸びになっていることが共通しています。

そういった意味では、この116523グレー文字盤は、年々着実に伸びているということもできるわけで、一般的な「コンビのデイトナは不人気」といった印象からすると、驚くぐらい優秀といえる動きをしているといえるかもしれません。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
【ロレックス】 腕時計 デイトナ 116523 グレー コスモグラフ クロノグラフ K番 YG×SS 自動巻き 中古品

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年3月
の安値
2021年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
グレー文字盤
116523
中古 1年
0ヶ月
¥1,518,000 ¥1,680,000 162,000 110.67%

さて、この116523と同世代の近頃の様子といえばどうなっているかというと、116520200万円以上になったという大きなニュースがありました。

2016年頃の段階では、この116523116520は同水準だったわけですから、年々その差は広がっていたといえるわけです。

その観点からすると、「やはりコンビは値動きしない」ということにもなるわけですが、結局のところ、どちらも値動きしていることに違いはありません。

もちろん、価格帯が同じだった2016年の選択としては、116520を買ったほうが正解だったといえるわけですが、時期によっては116523のほうが正解だったといえる場面があるといえます。

116520は、2018年から2年近く値動きしなかった経緯があるため、そのような時期においては、むしろ116523のほうが優秀といえる側面があったのではないでしょうか。

ですから、どちらが良いというのは、時期によって変わるわけで、必ずしも「コンビよりもステンレスがすごい」というわけではないのです。

ちなみに、筆者個人的には、116523の中ではこのグレー文字盤が魅力的だと思っているのですが、その理由は、見た目が好きだからということの他に、お得感があるという点があります。

「グレー文字盤」という要素は、当時のロレックスでは、コンビ以上に採用されるといった傾向があり、5桁サブマリーナやGMTマスター2については、ダイヤ文字盤専用色でした。

実際、デイトナでも116520にグレー文字盤はないわけで、コンビ以上の専用色といった立ち位置だといえます。

ですから、せっかくコンビを買うならば、コンビ以上でしか選択できないグレー文字盤がお得感があると思うのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。