デイトナといえば、人気かつ値動きが激しいという印象がありますが、コンビについてはその限りでないというイメージがある方は多いと思います。
しかし、そんなコンビのデイトナは決して値動きしないというわけではありません。
むしろ、着実に値動きしているといった感覚があり、実際、現在水準は1年前と比べて16万円ほど高い状態となっているのです。
ちなみに、1年前、つまり2020年3月においても、この116523グレー文字盤は同じような値動きをしていました。その時お伝えした内容としては、『2018年11月から2020年3月までの1年4ヶ月間で約15万円の上昇』ということなのですが、今回も前回も残存価額が110%程度といった伸びになっていることが共通しています。
そういった意味では、この116523グレー文字盤は、年々着実に伸びているということもできるわけで、一般的な「コンビのデイトナは不人気」といった印象からすると、驚くぐらい優秀といえる動きをしているといえるかもしれません。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年3月 の安値 |
2021年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ グレー文字盤 116523 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥1,518,000 | ¥1,680,000 | 162,000 | 110.67% |
さて、この116523と同世代の近頃の様子といえばどうなっているかというと、116520が200万円以上になったという大きなニュースがありました。
2016年頃の段階では、この116523と116520は同水準だったわけですから、年々その差は広がっていたといえるわけです。
その観点からすると、「やはりコンビは値動きしない」ということにもなるわけですが、結局のところ、どちらも値動きしていることに違いはありません。
もちろん、価格帯が同じだった2016年の選択としては、116520を買ったほうが正解だったといえるわけですが、時期によっては116523のほうが正解だったといえる場面があるといえます。
116520は、2018年から2年近く値動きしなかった経緯があるため、そのような時期においては、むしろ116523のほうが優秀といえる側面があったのではないでしょうか。
ですから、どちらが良いというのは、時期によって変わるわけで、必ずしも「コンビよりもステンレスがすごい」というわけではないのです。
ちなみに、筆者個人的には、116523の中ではこのグレー文字盤が魅力的だと思っているのですが、その理由は、見た目が好きだからということの他に、お得感があるという点があります。
「グレー文字盤」という要素は、当時のロレックスでは、コンビ以上に採用されるといった傾向があり、5桁サブマリーナやGMTマスター2については、ダイヤ文字盤専用色でした。
実際、デイトナでも116520にグレー文字盤はないわけで、コンビ以上の専用色といった立ち位置だといえます。
ですから、せっかくコンビを買うならば、コンビ以上でしか選択できないグレー文字盤がお得感があると思うのです。