腕時計投資新聞

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腕時計百科事典

どれを買うか-中古のすすめ-

2016年8月2日更新

 腕時計の販売店の違いについては前項で述べましたが、もう一つ正規店と並行輸入ショップにて大きな違いがあります。それは、〝中古時計〞を置いているか否かです。並行輸入ショップは腕時計好きのための趣味の店です。中古腕時計の販売もしていますし、違う腕時計が欲しくなった人のために買い取りも行っています。

 腕時計の価格には3つの価格が存在します。正規代理店における『定価』、並行輸入ショップにおける『平行新品価格』『中古価格』です。投資用腕時計を検討するときには、この3つの価格について注意を払うようにしましょう。なお、『平行新品価格』と『中古価格』は同じモデルであっても〝最安値〞から〝最高値〞まで価格に幅があります。

 『定価』と『平行新品価格』『中古価格』の価格差については、定価よりだいぶ安い相場の時計もあれば、定価とたいして変わらない時計もあるので一概には言えません。『平行新品価格』と『中古価格』の差は簡単で、同一の時期に大体10万円ぐらい『中古価格』が安いと覚えておけば問題ありません。『定価』に気を遣う必要性があるのは、『定価』の改定が腕時計相場に影響をおよぼす場合があるからです。
 腕時計投資の極意は、買い時に、定価・平行新品価格・中古価格で一番安いモノをゲットして、相場が上がったタイミングでそのときの相場最安値で売り抜けることです。

 相場が最も安いのは中古です。よって中古を買うことが重要です。

 また、利益を出してタイミングよく早く売り抜けるには、中古相場で最も安い価格を付けるのが効果的です。中途半端な価格で何ヶ月も粘っているうちに相場が下がってしまったら元も子もありません。

 さらに、中古を買っておけば、自分で使って楽しんでも、時計の相場は中古のまま。つまり、投資してストックしている最中に、自分で使って楽しめるのです。

 新品を買って高く売り抜けることもできますが、中古を買った方がより利益が高いですし、相場が下がった時のリスクヘッジにもなります。

腕時計投資のすすめ

78-79Pより抜粋
この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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