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腕時計特集

阿部泰治のパテック論 ~第49回~ 新着入荷『ノーチラス』

2021年3月3日更新

みなさん、こんにちは。

本日は廃盤がほぼ確定な【 パテックフィリップ 】『ノーチラス』「Ref.5711」シリーズのSS(ステンレススチール)モデルが緊急入荷致しましたので、そのご紹介と、入荷・掲載後に即販売となってしまった【 パテックフィリップ 】『ノーチラス』プチコンプリケーションのSS(ステンレススチール)モデル「Ref.5712/1A-001」も併せてご紹介させていただきます。

ノーチラス』の新作モデルについての話ですが、SS(ステンレススチール)モデルはもう作らないということと、ケース径が41mmになる、素材がチタニウムとPT(プラチナ)で出るのでは?そして、チタニウムのケースは文字盤がブルーで、PT(プラチナ)のケースは文字盤がブラックという噂を聞いてます(笑)
もちろん【 パテックフィリップ 】公式のアナウンスではありませんので、そこは噂レベルで受け止めてください。

「Ref.5712/1A-001」 『ノーチラス』プチコンプリケーション SS

ノーチラス』にプチコンプリケーションを搭載した「Ref.3712/1A-001」の後継機種として、2006年に『ノーチラス』生誕30周年を記念して発表されたロングセラーモデル「Ref.5712/1A-001

搭載するキャリバーは【 パテックフィリップ 】を代表するマイクロローター採用の超薄型自動巻ムーブメント「Cal.240」の派生ムーブメント「Cal.240 PS IRM C LU」

プチコンプリケーションの機構を搭載しながらも、三針モデル「Ref.5711/1A-010」と比較しても僅か0.22mmしかケース厚が変わらないのは、流石【 パテックフィリップ 】と言わざるを得ないです。今回販売した個体は、比較的初期頃の製造のため、ムーブメントの刻印はジュネーブシールです。

ブレスレットのコマは、現状のピン式ではなく、ネジ式となっております。

使用によるスレや小キズはありましたが、付属品もしっかりと付いており、価格も含めてオススメ個体でした。即販売に繋がったのも納得のいくところです。

ノーチラス』の三針SS(ステンレススチール)モデル「Ref.5711/1A」は、廃盤の話が出てから、市場で異常とも言える販売価格設定がされていますが、販売価格推移の先行きが読めないのは正直なところではあります。

まだ、比較的手が届くところの価格で購入ができるいま、『ノーチラス』のプチコンプリケーションモデル「Ref.5712/1A」を購入しておくのは、近い将来面白い結果になっているかもしれませんね。

「Ref.5711/1A-010」『ノーチラス』 SS

今、一番ホットなモデルと言っても過言ではない、『ノーチラス』の三針 SSモデル「Ref.5711/1A

モデルについての説明は今さら必要ないと思いますが、軽くさせていただきます。

5711/1A-001」は、2006年『ノーチラス』生誕40周年記念として、青黒文字盤の仕様で発表されました。当時、ブレスレットのコマはネジ式で、ムーブメントにはジュネーブシールの刻印が入っておりました。後にブレスレットの仕様がネジ式からピン式に変わり、リファレンスの枝番が010となりました。ムーブメントはジュネーブシールからパテックシールに変更され、文字盤上のロゴ仕様変更を経て、最新モデルには新型キャリバー「Cal.26-330 S C」(ハック機能付き)が搭載されております。最新モデルは、市場でも流通している個体数が少なく、市場での販売価格も高く設定されている気がします。

ここからは今回入荷した時計についてご紹介いたします。

初期に見られる文字盤と比較するとストライプが細くなリ、シャイニーになったと思います。個人的にはとてもキレイで雰囲気があると思います。

保証書の日付で見ると、2012年の9月にスイスの名門宝飾店であるギュベリンで販売がされているのが分かります。ムーブメントは、ジュネーブシールからパテックシールに変更がされております。

ブレスレットのコマは、ピン式でなくまだねじ式となっております。

多少の細かなスレや小キズはございますが、2019年にメーカーにてオーバーホールがされており、保証期間も残っております。
付属品もしっかりと付いており、今後を踏まえてご購入を考えられている方にも、オススメ出来る個体です。

気になる販売価格ですが、9,270,000円(税別)

だいぶ上がった印象が強いですが、現在の相場から見ると1千万円近辺でのプライスは、魅力的なプライスであると思います。

まとめ

ノーチラス』のSS(ステンレススチール)三針モデル「Ref.5711/1A」ですが、廃盤の話が出てから、それまで販売されていた個体が市場から消え、今まで考えられなかった販売価格の設定がされていると思います。

コミット銀座では、国内外の相場を見つつ、適正であろうと思われる販売価格を設定し、少しでもみなさまにリーズナブルにご購入いただけるように、頑張って仕入れをしていきたいと思っております。

ここからのプライスの動向には期待と不安が入り混じりますが、圧倒的に個体が少ない【 パテックフィリップ 】は、やはり前向きな要素が多く感じます。

今後も、いち早く、正確に皆さまへ情報を届けられるように精進していきます。

では、また!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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