2020年夏頃から、K18モデルが目立って高くなるという傾向がありますが、今回お伝えするデイデイト118238もまさにその例の1つだといえます。
118238は、2000年に新世代のデイデイトとして登場。デイデイト2を経て40mmのデイデイトが登場してからは「デイデイト36」として近年まで現行モデルとしてラインナップされていました。
今では、新世代ムーブメントを搭載した128238が後継となったものの、見た目の部分では大きな変化がないため、現行感のある旧モデルといえるかもしれません。
ちなみに、デイデイトといえば、この118238のように「フルーテッドベゼル」と「プレジデントブレスレット」という組み合わせという印象がありますが、この2000年世代では「スムースベゼル+3連ブレス」という組み合わせがデビュー当初目立っていた印象があります。
現行世代では、再び「フルーテッド+プレジデント」という組み合わせがメインとなり、スムースベゼルはプラチナ専用、3連ブレスレットは見当たらないといった様子ですから、やはりデイデイトは「フルーテッド+プレジデント」という内容のほうがしっくり来るという方が多いのかもしれません。
そういったことは、これまでの中古相場を見てもわかりやすかったといえ、同世代の「スムース+3連」118208よりも、この「フルーテッド+プレジデント」な118238のほうが相場が高いという傾向がありました。
例えば、118208は150万円台ぐらいで狙えたならば、この118238は170万円台だったわけで、やはり高いという感覚があったといえます。
ただ、最近では118208の売出しが減ってきているため、どちらが高いかは分かりづらくなっているわけですが、少なくともこの118238は1年前よりもそれなりに高くなっている様子があります。
これまで118238の相場は、1年ぐらいの期間だと「数十万円の変化」というようなことはあまり見受けられませんでした。
しかし、この1年の値動きは32万円の上昇といったところ。その結果、118238は200万円以上という水準になっているわけです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年2月 の安値 |
2021年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト シャンパン文字盤 118238 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥1,760,000 | ¥2,080,000 | 320,000 | 118.18% |
118238は、これまでも価格変動がなかったわけではありませんが、その変動は「1年で30万円」というような動きというよりは、じわじわと動いた結果、「数年前と比べると動いている」といった感覚だったといえます。
そういった意味では、今回の値動きは118238としては珍しい動きだといえるわけで、やはりK18上昇のトレンドに影響された値上がりだといえるかと思います。