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現在相場考察

200万円以上になった、デイデイト118238シャンパン文字盤

2021年3月10日更新
ロレックスのデイデイト118238について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年2月の安値と2021年3月の安値を比較し現在相場を考察。この1年1ヶ月での変動は¥320,000だった。

デイデイト シャンパン文字盤 118238についての考察(2021年3月)

2020年夏頃から、K18モデルが目立って高くなるという傾向がありますが、今回お伝えするデイデイト118238もまさにその例の1つだといえます。

118238は、2000年に新世代のデイデイトとして登場。デイデイト2を経て40mmのデイデイトが登場してからは「デイデイト36」として近年まで現行モデルとしてラインナップされていました。

今では、新世代ムーブメントを搭載した128238が後継となったものの、見た目の部分では大きな変化がないため、現行感のある旧モデルといえるかもしれません。

ちなみに、デイデイトといえば、この118238のように「フルーテッドベゼル」と「プレジデントブレスレット」という組み合わせという印象がありますが、この2000年世代では「スムースベゼル+3連ブレス」という組み合わせがデビュー当初目立っていた印象があります。

現行世代では、再び「フルーテッド+プレジデント」という組み合わせがメインとなり、スムースベゼルはプラチナ専用、3連ブレスレットは見当たらないといった様子ですから、やはりデイデイトは「フルーテッド+プレジデント」という内容のほうがしっくり来るという方が多いのかもしれません。

そういったことは、これまでの中古相場を見てもわかりやすかったといえ、同世代の「スムース+3連」118208よりも、この「フルーテッド+プレジデント」な118238のほうが相場が高いという傾向がありました。

例えば、118208150万円台ぐらいで狙えたならば、この118238170万円台だったわけで、やはり高いという感覚があったといえます。

ただ、最近では118208の売出しが減ってきているため、どちらが高いかは分かりづらくなっているわけですが、少なくともこの1182381年前よりもそれなりに高くなっている様子があります。

これまで118238の相場は、1年ぐらいの期間だと「数十万円の変化」というようなことはあまり見受けられませんでした。

しかし、この1年の値動きは32万円の上昇といったところ。その結果、118238200万円以上という水準になっているわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年2月
の安値
2021年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
シャンパン文字盤
118238
中古 1年
1ヶ月
¥1,760,000 ¥2,080,000 320,000 118.18%

118238は、これまでも価格変動がなかったわけではありませんが、その変動は「1年で30万円」というような動きというよりは、じわじわと動いた結果、「数年前と比べると動いている」といった感覚だったといえます。

そういった意味では、今回の値動きは118238としては珍しい動きだといえるわけで、やはりK18上昇のトレンドに影響された値上がりだといえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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