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現在相場考察

70万円台になった、デイトジャストターノグラフ116264白文字盤

2021年3月11日更新
ロレックスのデイトジャスト116264について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年5月の安値と2021年3月の安値を比較し現在相場を考察。この1年10ヶ月での変動は¥95,100だった。

デイトジャスト ターノグラフ 白文字盤 116264についての考察(2021年3月)

今では「回転ベゼルのデイトジャストという存在をあまり目にすることはなく、その存在も半ば忘れられているかもしれません。

ただ、5桁世代までそういったデイトジャスト「サンダーバード」として有名で、それなりに知名度があったモデルだといえます。

そして、デイトジャストが6桁世代へ以降すると、サンダーバードは「ターノグラフ」へと変化。文字盤上にも「TURN-O-GRAPH」という記載が入り、これ専用の独特な要素が採用されることになったわけです。

その最たる例が、デイト表示が「赤」という点なのですが、これはロレックスとしてはかなり珍しい要素だといえます。

現行世代でも、5桁世代においても、ロレックスのデイト表示は「黒」しかなかったわけで、「赤」が採用されていたのは1950年代頃までに遡るわけです。

また、「赤」という配色は、デイト表示に限らず、針、「TURN-O-GRAPH」表記とコーディネートされており、非スポーツ系としては、唯一といって良いほどの特殊仕様だといえます。

ちなみに、このターノグラフと同世代の6桁デイトジャストにも「赤」デイトは採用されていましたが、そちらは「赤」と「黒」の交互。それも、高年式になると廃止された模様です。

ただ、旧6桁世代には、このターノグラフに限らず、それまでのロレックスでは絶対に採用されなかったような要素が多々採用されたという事例があるわけで、このターノグラフだけが特殊だったというわけではありません。

それら旧6桁特有の要素は、GMTマスター2の緑文字盤、青サブのマットな文字盤、緑サブのサンレイ緑文字盤だったりするわけですが、現行の“新6桁”になると、採用されることがなくなりました。

そういった意味では、旧6桁世代は、「異色な世代」だったといえるわけで、今後さらにその“異色さ”を強く感じても不思議ではないでしょう。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス デイトジャスト ターノグラフ Z番 2006年製 116264 腕時計 ステンレススチール ROLEX ホワイト文字盤 メンズ 中古 (飯能本店)/DH61363

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年5月
の安値
2021年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
ターノグラフ
白文字盤
116264
中古 1年
10ヶ月
¥627,900 ¥723,000 95,100 115.15%

このターノグラフ116264白文字盤のこれまでの値動きについてですが、2016年8月に約49万円、2018年5月に約56万円、2019年5月に約62万円、2021年3月現在が約72万円というようになっています。

「1年で数十万円の上昇」というような値動きをするわけではありませんが、これまでじわじわと上昇した結果、数年前と比べると、随分異なる価格帯にまで上昇していると感じます。

スポーツモデルを中心とする他のロレックスとは異なる値動きではありますが、「ゆっくりとマイペースで値動きする」というような感想となります。

そして、今後「旧6桁世代特有の要素」が注目された場合、このターノグラフという存在は、無視することができないわけで、どのような評価の変化が生じるか楽しみだと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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