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現在相場考察

値下がりという意外な動き、ターノグラフ116261白文字盤

2021年3月15日更新
ロレックスのデイトジャスト116261について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年6月の安値と2021年3月の安値を比較し現在相場を考察。この1年9ヶ月での変動は¥-62,200だった。

ターノグラフ 白文字盤 ジュビリーブレスレット 116261についての考察(2021年3月)

ターノグラフという存在は、何かと特殊要素が多く採用されているわけですが、中でもコンビモデルは「他のロレックスには無い仕様」が採用されているといえます。

それこそが「ピンクゴールド&ステンレスのコンビ」という仕様なのですが、実はこれ、ターノグラフ以外では採用事例がないといえる組み合わせ。ロレックスがピンクゴールドを積極的に採用するようになったのが2000年に登場したデイデイトからなのですが、PGをコンビにも採用したのは、このターノグラフからなのです。

しかし、このターノグラフが登場した翌年に、ロレックス「エバーローズゴールド」を発表。ピンクゴールドはエバーローズゴールドへと置き換えられたため、PGxSSコンビはこのターノグラフしかないというわけであります。

そのようなことから、ただでさえ異色要素が多く採用されているターノグラフの中でも、この116261は、さらに際立っているといえるわけです。

そういったことから、116261の値動きはそれなりに派手なのではないかと思うところであります。実際、日本限定のレアモデルはそれなりに変動するわけですから、「PGxSS」というレア要素を持つ、やはり116261も動いているのではないかという印象になります。

では、実際のところ、どうなっているのでしょう。

その答えは、なんと2019年6月水準よりも、現在水準が値下がりしているという状況。

現在、多くのモデルが2019年上半期と同等、もしくは値上がりという様子となっている中、この116261が値下がりしているのは意外です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年6月
の安値
2021年3月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ターノグラフ
白文字盤
ジュビリーブレスレット
116261
中古 1年
9ヶ月
¥940,000 ¥877,800 -62,200 93.38%

現在、2019年水準と比べて値下がりしているというロレックスを見つけるのはかなり難しく、筆者が探した限りではそういった存在は見つかりませんでした。

また、近頃、16233のように、これまであまり動かなかった傾向があったデイトジャストまでもが値動きしているわけですから、116261の値動きは「異例」という印象になります。

まして、最近といえばK18モデルの上昇といったトレンドもあるわけで、そのような状況下において、逆に値下がりするという動きは珍しいという他ありません。

このような異例さは、まさに116261というモデルの特殊さからすると、むしろ「らしい」という感覚にすらなってしまうのですが、3年ぐらい前のミルガウス116400GV黒文字盤のような「異色さ」を感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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