ステンレスのノーチラス、5711/1A-010が1000万円以上という水準になったことをお伝えしたのは2月末のことですが、ここに来て、ローズゴールドの値動きも活発化している様子があります。
ローズゴールドの5711/1R-001を前回お伝えしたのは、たった1ヶ月前のことですが、その際の水準は1408万円でした。
2月末に5711/1A-010が大幅上昇した際、そちらも1400万円台という水準に達していたため、その時点では、ステンレスとローズゴールドの相場差が“ほぼ無い”といった状況だったといえます。
今回のローズゴールドの値動きは、そういったことに補正をかけるかのようであるわけですが、その値動き幅を見ると「補正」とはいえないぐらい凄い状態となっています。
では現在、この5711/1R-001はどういった水準かというと、なんと1738万円という状況であるのです。
2月初旬の時点で、この5711/1R-001が1408万円という水準に達した際に「凄い」という感覚がありましたが、その際の値動きは『3ヶ月間で約114万円の上昇』という動きでした。
それが今回は、なんと『1ヶ月で330万円の上昇』という動き。もはや「凄まじい」という他ない値動きだと思います。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年2月 の安値 |
2021年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5711/1R-001 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥14,080,000 | ¥17,380,000 | 3,300,000 | 123.44% |
この5711/1R-001の2月初旬時点の値動きは、K18上昇トレンドに影響を受けたものだったと考えることができますが、今回の値動きは、5711/1A-010を始めとする現行3針ノーチラスの「生産終了」という噂に伴う動きだといえるでしょう。
ただ、興味深いのは、5711/1A-010の近頃の様子です。5711/1A-010は、2月末時点では1400万円台に達していたものの、現在では約1000万円というボトム価格となっている状況。その次に安い個体を例としても約1100万円であるわけです。もちろん、その価格帯を例としても、凄いに越したことはありませんが、一旦上昇したのが「落ち着いた」という様子があります。
ステンレスがそのような状況となっている中、このローズゴールドはそれを無視するかのように派手に上昇したわけですから、やはりK18の勢いは凄いとも感じます。
そして、これまでの5711/1R-001の主だった水準を振り返ってみると以下のようになります。
2016年の約515万円という水準の段階で、決して安いとは感じなかったこの5711/1R-001ですが、それから見事に値上がりした結果、今や2016年水準の3倍以上となっているわけです。